老いさらばえる思考
老いるとは嫌なことだな。と感じる年頃になった。肉体が老いるのはいい。しかし、思考が老いるのはやっぱり嫌だ。
2014-11-23 06:55:58
入力時間 / 16:16
老いとはすべての生命に等しく訪れるものではあるが、こと思考に関してその兆候が現れるのはやはり怖いものですね。保守的になったり、頑固になったり、柔軟性を失ったり、理解力が衰えたり。思考の老いは日を追うごとにどんどん自分の中に顕在化していくようでとても恐ろしい。
肉体が老いることはよし。それは仕方のないこと。アンチエイジングなんてあるらしいが、生命は老いるもんだ。それが自然というものだ。しかし思考や考え方はそうじゃない。「思考や考え方の老い」はある意味では生きることへの怠慢だと私は考えているためだ。生きることに真摯で無くなった時にそれは訪れるものじゃないだろうか。
生きるということは情報を自身に取り込むことと同義。生きた歳月が長いほど、経験が多いほど、よりたくさんの情報を自身の中に取り込む事になる。それはさしずめ積載量の決まったトラックに荷物を積み入れるようなもの。積載量が超過してしまったトラックはそれ以上の新しい荷を積めなくなり、舵を切れなくなり、いつしか動けなくなってしまう。思考の老いとはそういうものなんじゃないかなと。
では若さとはなんだ。若さっ!若さってなんだ!!ギャバン的には振り向かない事らしいが、私は若さとは「学ぶこと」だと思う。いや「学ぶ姿勢があること」かな。歳を取ると多かれ少なかれ怠慢になる。それは多くの経験・知識を得たゆえの自信・プライドの現れでもあるが、それは実はものすごく邪魔だ。
歳をとろうが、どんな立場になろうが、自分がバカであることを忘れてはいけない。
バカは保守的にならない。
バカだから学べる。バカだから学ぼうとできる。
バカだからバカじゃない自分を目指せる。
人間は生きていく過程で多くの情報を自分に取り込んでいく。でもそんなもん片っ端から忘れていけば、いつでも真新しい自分でいられるんじゃないか。自分の中に「当たり前」なんて作っちゃいけない。「かくあるべき」なんて考えちゃいけない。どんどん忘れていけばいいのだ。
いくつになっても、どんな立場になっても、自分はいつでも生まれたてのホヤホヤだ。
いつまでも学ぶことに貪欲な自分であってほしい。
いつまでも自分はバカであってほしい(これは心配するに及ばないが)。
憶えたことは忘れていいけど、やっぱり初志だけは忘れちゃダメだ!!
大人ぶっちゃダメッ!メッー!!
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深いですねそのお言葉・・・。ちょっとギャバンの歌に通じるところがありますね!2014-12-03 06:12:34