勤労の義務
勤労ってそういや国民の義務だったなと思いだした。なんか今の時代、勤労って義務っぽく感じないのは私だけかな。
2014-12-27 03:33:02
入力時間 / 17:25
国民は勤労の義務を負っている。小学校か中学校で習ったな。すべての国民は労働に勤しむ権利を有し、また義務を負っている。義務なんだよなぁ。これは日本国民として在るべき上での大前提のひとつだ。
憲法上、勤労を義務と明記する必要性が有るのは誰もが望んでそれを求めていないからに他ならない。そう、みんな実は働きたくないのだ。「勤労の権利」だけだとおそらくは多くの人が働かないだろう。だから「当然しなければならないこと」と規定されているのだろう。
現代においては「生きること」と「働くこと」が直結していない人が少なくないのではないかな。働かなくても生きられる場が用意されていたら、きっと多くの人は働かないんじゃないだろうか。動物園の動物たちがそうであるように。
私は今の御時世では幸運な事に「働かないと死ぬ」という状況に陥ることができたおかげで、働けた感がある。つまりは図らずも働くことに必然を見出すことができた。働くことと生きることが同義であれば、働くことの品質を追求することが即ち生きることの品質に直結するということ。私はそういう意味では非常に幸運だった。勤労を義務以上のものとして認識することができたのだから。
勤労を義務としてしか受け入れられない人にとって勤労とはさぞ苦痛なことだろう。公務員という選択肢を多くの人が希望するのもうなずける話だ。勤労が義務でしかないのなら、楽で安定していたほうが良いに決まっているもの。
勤労を義務として認識するか、生きることそのものとして認識するか、それは心持ちひとつの話だけれど、その違いはあまりに甚大だ。勤労は人が生きる上での代えがたい糧であり権利だ。
勤労を義務としか認識できない人は可哀想だなぁと思った年末でした。
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