現実世界を侵食するオンライン
ソーシャルエンジニアリングとか流行ってますよねぇ。現実の情報よりもオンラインの情報を信じる人も増えていますね。
2013-12-11 00:05:36
入力時間 / 09:54
スラドにこんな記事が。数年前より爆発的に加速しているソーシャルエンジニアリング。その根っこにあるのは「オンラインによる現実世界の侵食」だと私は思っているのだけれど。
ネット上で情報を集めるのは非常に容易い。しかし、和田クラスのインターネット黎明期からドップリ浸かっている人間はネットの情報ほどあやふやなものは無いと思っている。だって、そうでしょう。ちょっと知識があって、ちょっと手間を惜しまなければ、この世に存在しない人間や会社・組織を驚くほど容易くでっち上げる事ができるのだから。しかも、それらはほぼ罪に問われない。
にも関わらず、多くの人はネット上の情報を鵜呑みにする傾向が強い。まぁだからこそソーシャルエンジニアリングなんて手法がまかり通るわけだけれど。かつては「現実世界の補助的存在」であったネットワークだが、今はむしろ現実世界にじわじわと侵食し、その境界線が曖昧になってきている感がある。
ネットワーク越しにある世界は確かに現実ではあるが、見ているその情報はネットワーク上に生み出された架空の情報なのかもしれないことを多くの人が警戒しなくてはならない時代に来ていると思うのだ。
ボットがもっと高性能化すれば、ネットワーク上に架空の人物がさも生きているかのように振る舞う日も、そう遠くない未来に現実のものとなるだろう(すでに稚拙なものはある)。その時、血肉の通った人間は、それらを見分けることができるかどうか。
インターネットが怖いと思うことは無いが、予備知識が持たない人間がインターネットを利用することは怖いなぁと思う。
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