和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(43歳)のブログです。

スマホゲームとお菓子

昨今ではコンソール(据え置き)ゲーム機が絶滅するんじゃないかなんて実しやかに囁かれていますが。

2013-04-18 10:14:12
入力時間 / 22:26

据え置きゲーム機は永遠に不滅です!ということをここに断言しよう。ゲーム業界に興味が無い人にはてんでさっぱりなお話になりますが、昨今のソーシャルゲームやスマホゲームのお話でもあります。

そもそもTVゲームとは

テレビゲームといえばファミコンですよね。当時はファミコンの他にもいくつかのビデオゲームがありました。そしてそれは「子供の新しい娯楽」として世に受け入れられる事になったわけです。つまり、それはトランプやオセロのようなオモチャの一種としてデビューしたわけですね。

オモチャからエンターテイメントへ

そして時代が進み、技術が発達するにつれて「子供のおもちゃ(娯楽)」から「エンターテイメント(大衆娯楽)」へと変遷をたどる事になります。1990年代中盤から後半頃、機種でいえばプレイステーションが出た頃でしょうか。電脳的なオモチャから映画や音楽のようなエンターテイメントへの進化です。

エンターテイメントからソーシャルエンターテイメントへ

そしてゲーム機はインターネットの恩恵を得て、自宅で遊ぶものからインターネットを介して遊ぶ・楽しむ・広がるものへと進化しました。久夛良木さんはこれを「プレイステーションはネットワークに溶けてゆく」と表現していますね。実に的を得た表現です。

思わぬ伏兵 スマホゲームの台頭

そして現在がまさにスマホゲームの台頭時代です。スマホの圧倒的な普及速度とアプリ配信のエコシステムを背景に爆発的にゲーム市場を席巻している最中です。しかし、このスマホゲームの隆盛は長く続くでしょうか?否!私は少なくとも一過性のものであるという確信があります。

スマホブームは一過性

私もiPhoneを使い始めた頃は馬鹿みたいにスマホでゲームをやりました。でも今はまったくやっていません。確かにスマホゲームは気軽に楽しめます。ちょっと空いた時間に「その時間を埋める事ができる」。スマホゲームが市場に受け入れられている理由もまさに「ちょっとした時間に遊べる」という手軽さが最も大きな利点として働いています。

しかし、私は気づいてしまったんです。「空いてる時間を埋めている」のではなく「スマホによって埋められている」という点に。少なくともそれは私の動機によってもたらされているものではない。例えるなら小腹が空いた時にお菓子を食べるようなもの。少なくとも主食には絶対的に成り得ない。
※もちろんお菓子にはお菓子の利点があるからそれを否定するものではありません。

大衆にとってスマホが当たり前になればスマホゲームは凋落する

スマホが今よりもより身近になり、そこに目新しさや新鮮さを大衆が感じなくなれば、恐らくスマホゲームの勢いは驚くほど低下するでしょう。なぜなら今、スマホゲームの隆盛を牽引しているのは「スマホブーム」そのものであり「スマホゲームそのもの」ではないためです。

私はコンソールゲームとスマホゲームが同列で比較されることにずっと違和感を感じています。コンソールゲームは少なくともエンターテイメントとしての主食であり、スマホゲームやソーシャルゲームは小腹の空いた時に食べるおやつみたいなもんです。どちらにも役割はあるが同列に比較すべき事ではない。

今年のホリデーシーズンに発売されるPS4の売上を危惧する記事がいくつも出ていますが、私はそんな事は杞憂に過ぎないと思います。なぜなら大衆が今、本当に求めているのは主食だから。むしろスマホゲームの台頭によりもたらされたフラストレーションを払拭するだけのインパクトを市場に与える事ができると思いますね。

テレビが普及しても映画がなくならないのと同じように、コンソールゲーム機はこれからも大衆娯楽の一線を走り続けてくれるでしょうよ。

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