和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(43歳)のブログです。

ソーシャルへの懸念

私は元々ソーシャルが好きではない。もちろん友達もいないぞ。

2011-12-11 03:12:08
入力時間 / 16:08

友達がいないからソーシャルが嫌いなのか、ソーシャルが嫌いだから友達がいないのか。そんなことはどうでもいいんだ。私が今回、熱弁したいのはソーシャルへの懸念だ。これは以前書いた視聴率の話と少し重複するかもしれない。余談だが私は「じゅうふく」ではなく「ちょうふく」と言いたい派だ。

相互リンクお願いします☆

なんて馬鹿馬鹿しいメールをもらったことは無いだろうか。馬鹿馬鹿しいと言うとすこし辛辣かもしれないが、私からすると馬鹿馬鹿しいことこの上ない。なぜなら「相互リンク」というのは「リンク」の本質をないがしろにする行為に他ならないためだ。「Link(つながり)」とは繋がりを持とうとする側が自発的にする行為であり、本来他動的に行われる行為ではない。

もちろん「相互リンク」は一時期のSEO対策本等で、いわゆるバックリンク確保のための浅ましい愚策だ。今となっては化石になった手法だが、それでもたまに「相互リンクお願いします☆」というメールを頂くことがある。無視するけど。私がソーシャルに抱くひとつの懸念がまさにそれだ。

Likeボタンを押して下さい☆

というメッセージを過去何度か頂いたことがある。笑えるでしょ(笑)「え”ー!」ってびっくりしました。普通言うかねそんなこと見ず知らずの人間に!!と。まったく知らない人が、まったく知らない私に「Likeボタンを押して」となぜ言えるのか不思議でたまらない。「Like(気に入る)」だぜ?アホかと。馬鹿かと。小一時間ほど問い詰めたい気持ちをグッと堪えて無視しましたけどね。

能動的ポピュラリティ要求行為

ようは自分から「俺のことを好きって言えよっ!」と赤面しちゃうような行為が今後、拡大していくのじゃないかなという懸念が私にはある。それはもちろん次代のSEO対策のためだ。ソーシャルからの評価は検索エンジンにフィードバックされますからね。でも、それは自分から言ったらおしめぇじゃないかなと私は思うのだ。

ユーザサイドもそうだが、問題なのはtwitterにしろfacebookにしろ、Google plusにしろ、サービス提供側がそういった行為を助長する姿勢にあるという点にあると思うのだ。それは当然のことだがユーザ獲得戦争のための策だからね。でもそれは私は美しくないと思うんだ。うん。美しくない。自分が気に入ったからLikeするんでしょ。誰かに言われてLikeするわけじゃないでしょ。

ソーシャル戦争が加熱するほどこういった問題は浮き彫りになっていき、本来評価すべき品質とは別な場所で別な競争が発生する。そう。これはまさに視聴率競争と同じ話だ。それはやはり文化として悲しい事だと思う。

Likeやfollow、plus one自体が対外的評価を求めることを助長していると言えばそれまでだが、そういった誤った進化はしてほしくないなぁと私は思うのだ。

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