視聴率競争とSEOと低俗化
視聴率ってつまりお金ですよね。Webで言うとこのトラフィック。
2011-11-03 05:10:11
入力時間 / 22:55
あまり騒がれませんでしたが中国がちょっとオモシロイことを始めたんですよ。
娯楽番組の数などを来年から制限。視聴率による番組のランキングを禁止。
中国共産党の言論統制じゃー!と騒がれるかなと思いきや、そうでもなかったですね。もちろんこれにはいろんな思惑があると思いますが、私はよい試みだなと素直に感心しました。
この試み、大義名分としては「過度の娯楽化と低俗化を防ぐのが目的」となっていますが、もちろんそれは大義名分であり真意は別にもあることでしょう。でも今の日本のテレビ業界にもこういう試みがあってもいいんじゃないかなって思うんです。もちろん日本では絶対に実現できないことですが。
NHK受信料値下げとか意味ないですよね
以前、病院の待合室でテレビを久しぶりに見た時、NHKにお笑い芸人がたくさん出てる事にびっくりしたおぼえがあります。「NHKってこんなんだったっけ!?」と。今ではNHKのニュース番組にも「芸能人」が出てるみたいですね。そんななかでNHKの受信料値下げとか「はぁ?」という感じがします。まぁテレビを見てないのでわからないですけども。
「芸能人」を出演させることの理由は視聴率を上げるためですよね。でもNHKが視聴率競争に参加したら、受信料徴収する意味なくね?と思うんですよね。そういった過当競争に左右されないための受信料なんですから。にも関わらず民放と同レベルの番組しか無いのだから、そりゃ誰も受信料払いたくないはずさ。
そこで考えるSEO対策と視聴率競争の類似点
Web業界でも一時期、SEOだSEMだと騒がれました。そりゃもうすごい騒がれました。でもそれはいわゆるテレビ業界の視聴率競争と同じでWebという媒体にもたらしたのは低俗化だったんですよね。Webという未来ある媒体の品位を落としかねない程の。
低俗化するプロセス
低俗化はどうして発生するか。それは明瞭で「先に結果を求めるから」に他ならないと思う。これは私の持論なんですが「まずいラーメン屋はやっぱりまずい」という事。まずいラーメン屋が売上を伸ばしたいと考えた時は、まずラーメンをうまくすることを考えなくてはならない。というかラーメン屋を始める段階でまず「うまいラーメンのこと」のみを考えなくてはならないと私は思うんです。
しかし、いま巷では「いかに売れるか」、「いかに視聴率を上げるか」、「いかにトラフィックを稼ぐか」ばかりに意識が傾き、実際のコンテンツの品質を向上させるという王道を蔑ろにしている企業があまりに多いと思うんです。NHK受信料の問題もそうですよね。受信料を下げるんじゃなく、番組の品質をあげようってまず先に思うべきですよ。
悪貨が良貨を駆逐するじゃないですけど、結果としてそれは低俗化しか招かない。
と、いうのが低俗化のプロセスだと私は思うんです。
まぁ資本主義の世の中においては仕方のないことなのかもしれないけど、このままじゃいつまでたっても人間は馬鹿なまんまだろうなぁと思いますよね。そんな中で中国のこの試みは民主主義じゃできないことだけどおもしろいなと思いました。
長文になりました。要因は落とし所を確実に途中で見失ったためです。
やっぱり思いついた時にすぐ書かないと、論点ズレちゃいますねぇ・・・。
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