和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(43歳)のブログです。

自営業のメリット、デメリットとその魅力

自営業も丸8年ということで私が思う自営業のメリットとデメリットでも紹介したいと思う。一番のメリットは経費ですよね~。経費精算で文句を言われることないし。

2016-11-07 08:16:26
入力時間 / 35:59

自営業の人の割合・推移
自営業の人の割合・推移、男女別

自営業。自ら営む業(わざ)と書いて自営業。現代社会では圧倒的に少数派の自営業ですが、今から63年前の昭和28年には実に労働者の25.33%が自営業の時代があったんですね。ということでグラフの数値は雑に統計局のデータから抜いたものなので、詳細は統計局のデータをご参照ください。

直近の数値では平成27年(2015年)で8.52%(男6.38%/女2.13%)と圧倒的に少数派。多くの人が自営業を選ばない理由としては生活手段として自営業は不安定であったり、あまり多くの情報が無いことがあるのかな。自分の子に自営業をすすめる親もいないだろうしね。

しかしっ!自営業はイイですよ。8年間やってる私が言うのだから間違いない。本項ではその魅力とメリット・デメリットをお伝えしたい。まずはデメリットから言っちゃおう。

自営業のデメリット1.生活が安定しない

サラリーをもらっている人は想像してみましょう。来月の給料未定、再来月の給料も未定。そして働いた分だけの完全出来高払いで基本給はなし。どうです。ザワッとするでしょう?体調を崩して働けなかったらアウト。不慮の事故で入院してもアウト。来月もらえるサラリーが確定しているだけで幸せだって気分になってきたでしょう。

自営業のデメリット2.すべて自分の責任

全部自分の責任です。守ってくれる上司も、助けてくれる部下も、企業としての後ろ盾もありません。例えるならば素っ裸です。寒さも暑さも痛みも、すべてダイレクトに、フィルターなしで自分に降り掛かってきます。

自営業のデメリット3.やることが結構多い

アウトソーシングしている人も多いと思いますが、正直お金がもったいないですからね。経費精算・確定申告や請求書などの事務作業、結構多いです。会社に勤めていた時は事務さんを軽んじていましたが、やること結構多いんですよね。それに営業(広報)活動も当然自分でやらなきゃいけない。

自営業のデメリット4.モチベーションの管理が超大変

会社員のように上司から何かしらやることを命令されたり指示されることはありません。やるもやらないもすべて自分の選択。自分がやろうと思えばやれるし、やろうと思わなければやれません。つまり自己管理・メンタル管理をしっかり行わなければいけないということ。自営業で私が最もシンドイと感じるのはこの部分ですね。

まぁデメリットらしいデメリットはこのくらい。しかも自営業のデメリットと言ってもそれは自営業のメリット・魅力にも通じる部分だったりします。

自営業のメリット、魅力1.完全出来高の能力給

自分の能力が高ければ高いほど、利鞘をかすめられること無く自分が総取りです。全部自分のもの。ようは自分が頑張れば頑張った分だけ「自分だけに返ってくる」ということ。それは一時的ですがモチベーションを向上させてくれます。

自営業のメリット、魅力2.すべて自分の責任

単純明快。いいこともわるいことも、全部自分の責任。それはものすごく精神衛生上気持ちがいい事です。人間は責任を擦る相手がいる場合、自分の責務をうやむやにしがち。でも自営業の場合はすべての選択や結果の責任は絶対的に自分にあることが明確。それは甘えが許されないという反面、非常にわかりやすく自分に厳しくできる環境が用意されていると言い換えることもできます。

自営業のメリット、魅力3.いろいろな事を知ることができる

自営業の恐らく大半の人が自分の本業以外の範囲まで手を広げている人が多いと思います。それは確定申告などの事務作業であったり、面倒な諸手続きであったり製品やサービスの営業活動など。会社勤めをしている場合は他人任せにできることの多くを自分自身でやる必要がある。それは面倒な反面、多くの経験や知識を得るきっかけにもなります。そしてそれらの経験・知識は思わぬところで本業に活かされる事も。頼りべが自分しかいないという環境は自分の行動範囲・思考範囲を広げてくれると思います。

自営業のメリット、魅力4.自営業の自は自由の自

自由です。何にも囚われることのない自由。仕事をするのもしないのも、私の自由です。仕事をしないで突如として山に登ることも可能。1日中こどもとダラダラ遊んでいることも可能。そして人が働いていない時にせこせこ働くことももちろん可能。行動・言動・選択・時間のすべては自分の意思にのみもたらされるという自由。

というのが私の思う自営業のメリットとデメリットですね。テクノロジーが進歩して、場所も時間も問うこと無く労働に従事する環境が整いつつある昨今において、自営業という選択肢、私はアリだと思っています。Freeeのように事務や確定申告を簡便に行うための手段も増えてきました。

そこで考えるべきは「どうやってお金を得るか」ではなく「どうやって自分の人生を全うするか」という根源的な目的意識だと私は思います。会社勤めが悪いとは考えていませんが、より直接的に自分が生きることの実感を得たいと望むのであれば、自営業という選択肢は限りなくそれに近い充足(と困難)を与えてくれるであろうということは断言できます。

向き、不向きはあると思いますが、私は自営業に流れ着いてよかったなと思っています。土日祝日年末年始も普通に電話やメール対応に追われる私にとって、ブラック企業なんて「どこが?」って感じの超絶ブラックな労働環境ですが、それでも生きることの幸せには満ち足りているんじゃないかな。

自営業のほうが会社勤めよりも過酷ではあると思いますので安易に推奨はできませんが、興味のある人は一度経験してもよいと思います。その経験は必ず自分自身を強くしてくれると思うので。

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