和田憲幸のブログ

自殺大国日本。と、言われるだけあって毎年毎年3万人前後の自殺者がいる日本です。どうしてこんなに自殺者が多いのかというのは、無宗教国家であることと決して無関係ではないのかもしれない。が、その他にもなんとなく自殺する事を留めるような規範が無いからだと私は思うんですよね。

今、世間を騒がせている体罰による自殺。また数ヶ月前にはイジメによる自殺。そして以前も書きましたが10代～20代の死因はダントツで自殺が多いと。自殺が発生した場合の多くは「自殺した原因」にしか注目がいかず、本人が「どうして自殺という選択をするに至ったか」についてはあまり触れられていない。

それは「死者に鞭打つ」という言葉もあるように、あたかも自殺した人間に責務を負わせるような議論を日本社会が望んでいないからだと私は思うのです。でも、どういう原因があったとすれ「自殺」という選択肢を安易に選んじゃ駄目だと私は思うし、本来であればそういうことを教えていかなきゃいけないとも思うのだ。これが30代とか40代とかの自殺であれば話は別だよ。

基本的に自殺しても何も解決はしないし、自殺するという選択肢以外に膨大な選択肢が本来はあるわけで、当然自殺を選択するに至る人間はその他の選択肢が見えていないわけですよね。だから例えばイジメでも体罰でもそうだけど、そういう部分を改善したところで「自殺を選択肢にいれる」という思考自体を改善しないことには、この先も自殺が無くなることって無いんじゃないかなと私は思うのだ。

熟慮に熟慮を重ねた上で、自殺しか無い。というのであれば話は別だが、自殺する場合の多くは心身喪失状態であることが多いようだし、そういった状態に置かれた時に「自殺という選択肢」が脳裏をよぎらないように、育てていく必要は絶対あると思うんだけどな。

別に自殺した人が悪いって事じゃなくて「自殺するという行為を咎める」という習慣が無い日本が悪いってことですからね。まぁ難しい問題ではありますけども。若い人は自殺なんてしちゃダメさ。