マンガ効果で農業高校に出願が殺到
という農業高校出身者としてちょっと嬉しい話題が。
2013-01-26 22:59:58
入力時間 / 19:52
過去何度も書きましたが私は北海道真狩高等学校という農業高校の出身です。別に農業に興味があったわけではなく、頭が悪かったのと、寮生活をしたかったので入学したんですけどね。鋼の錬金術師を書いていた荒川弘さんという人の作品である「銀の匙」というマンガの効果で帯広農業酪農科学科への出願が増えているそうです。
楽しい農業高校
農業高校はその高校にもよると思いますが結構楽しいです。何より座学が一般の高校と比べて少ないこと。そして座学のレベルが非常に低いこと(たぶん学校によりますが)。真狩高校の英語の授業はABCを書くところからスタートしたと記憶しています。あとは簿記やったり、畑を耕したり、雑草むしったり。
楽しい宿泊研修
真狩高校では労働実習と修学旅行が合体した宿泊研修というようなのがあったと思った。農地面積日本最小の香川県の農家さんにお邪魔して1週間くらい農業を手伝います(笑)で、その後にいわゆる一般の修学旅行のようなものに移行するという流れでしたね。
楽しい農業実習
農家さんにお世話になって農業実習をやったりします。この辺りの記憶は殆ど無いんですが、まぁ主に雑草をむしったりなんだったり。あとは実習とは別に農作物の収穫を手伝うアルバイトなんかもあったなぁ。いい思い出です。
楽しい販売実習
高校の農地でいろんな農作物を実習でつくるわけですが、収穫した農作物は自由に食べれるわけじゃありません。盗むと停学です。販売実習というものがありまして、真狩高校の場合は札幌(片道2時間)まで販売しに行くんですね農作物を持って。さながら出稼ぎのような感じ。デパートの一角を借りて、朝から晩まで販売するんです。労働ですよねぇ(笑)そのほかにも学校祭などでスモークチキンやパウンドケーキなんかも売ってましたね。スモークチキンは銀の匙にも出てきますが、内外の評価が高かったのを記憶しております。何より安いし。
楽しい資格取得
農高ではいろんな資格が取れます。私が取った資格は
簿記、危険物取扱免許、アーク溶接、ガス溶接、コンピュータ操作技能検定(文書入力)、情報処理検定(表計算)などかな?危険物取扱免許、アーク溶接、ガス溶接あたりはもう多分失効してますけど、これも泊まりこみで取りに行くんですよね。楽しかったなー。もう一生溶接なんてやらないだろうけど(笑)
社会に出る前に社会を
こうやって振り返ってみると農業高校の授業や経験の多くは物凄く実践的なんですよね。まぁ農業高校は卒業後、進学ではなく就職することが前提なので、より実践的に成らざるをえないというのが実情なのかもしれませんが、そういう意味では農高に入ってよかったなと今でも思います。
現代では大学に出ても就職できなくて自殺する人がいるくらいの世の中になっちゃいましたけど、農業高校はそういう意味では他の人より3年~7年早く社会の勉強ができる場所なんですよね。まぁ農業高校がなんでも良いかって言うと、そういうわけでもないけど、社会勉強をするという意味でこんなに適した学校は無いと私は思うね。
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