和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(43歳)のブログです。

どうなる2013年のアップル

スティーブ・ジョブズさんがお亡くなりになってだいぶカラーが変わってきましたね。

2013-01-02 03:20:42
入力時間 / 19:19

ジョブズさん不在のアップルの方針について「こんなのアップルじゃない!」と嘆く方も多くいらっしゃるのが現実でしょうが、ジョブズさんの影を追い続ける事はアップルにとって命取りになりかねないので私は今の企業方針は悪くないと思っている次第です。あ、終わっちゃった。

より企業らしい企業への転換期

アップルとジョブズさんは切って切り離せるものでは「無かった」「アップル=ジョブズ」だったのでね。故に悪く聞こえる言い方になるがジョブズさんのワンマンな部分が随所にあったのが今までのアップルだ。それは白が黒だったり黒が白だったりする部分も含めて。もっと言うなら企業らしからぬ大企業だったんですねアップルは。

ジョブズさんの逝去によりティム・クックさんに舵取りが委ねられたわけだが、ティム・クックさんはガチガチの商業の人だ(そしてゲイだ)。故に企業としての方向性はより企業らしくなっていくことは明白である。昔からのアップルを知る人間にとってそれは少し好ましく映らないかもしれないが、企業が企業として在るというのは必然だ。今まではジョブズさんというカリスマによって社会や株主から許されていただけでね。

イノベーションを求める事は不変だろう

しかしイノベーションを求めること。いや、イノベーションは求める事では無いな。「より良い製品を目指した結果、イノベーションがもたらされる」というアップルの根底にある方針が揺らぐことはこの先も無いだろう。その点に関しては安心できると思う。問題はそのプロセスやターゲットがジョブズさん時代とは異なるってだけで。

ジョブズさんは亡くなる前にクックに「ジョブズならどうするか」と考えるなと伝えたそうです。さすがジョブズさん。よくできた方ですねぇ。「ジョブズなら」と考える事は、実はその時点で目的を違えているんですよね。Appleの、ひいては企業の目的とは「より良い製品・サービスを求めること」であって、誰かの思考をトレースすることではないのだから。

この件に関してはかつてジョニーも同じ事言ってましたね。「純粋により良いものを求める」ことだけを考えてればいいんです。実にシンプルな答え。経営者が変われば当然プロセスやアプローチは変わります。でも根底にある「より良い製品をつくるんだ!!」って気持ちが変わらない限り、アップルは大丈夫だと私は思います。

昨年はiOSの地図問題なんてのもありましたが、ジョブズさんの時代にもG4 Cubeのモールドラインやら、てんで不発のHi-Fiやらいろいろありましたし、人間のやることなんで色々あるとは思いますが、それでも多くのIT企業を牽引する役割をしっかりと担ってくれると思っています。

と、いうことで今年はMac Proが刷新されるという噂なので超期待してるぜクックさんよ!!

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