ジョニーいいこと言った
ジョニーことジョナサン・アイブがいいこと言った。
2012-03-13 21:10:12
入力時間 / 17:39
アイブっつってもアレだよ。愛撫じゃないよ。なんつってねっ!
寝てないので若干テンションの高い和田です。
ジョナサン・アイブを知らない人はいないと思うけど、案外知られてないかもしれないから言っとくね。ジョニーことジョナサン・アイブはAppleのインダストリアルデザイナー。その道の第一人者です。iPhoneをはじめAppleのプロダクトの殆どを手がけていると言ってもいいんじゃないすかね。iPadやiPhoneの紹介ビデオに登場してるから見たことある人も多いかな。
冒頭で目ひん向いて喋ってるハゲがジョニーです(ひどい形容ですいません)。すんげー男前だよなぁ。なんつーかゲイっぽいですよね。ちなみにナイト・コマンダーの称号を持ってます。マジでスゴい人。まぁ知らない人はいないよね。
そんな彼のインタビューがCNETに掲載されていたのでご紹介。
「他社は他と違ったこと・新しく見えることを目標とする。それはまったく間違った目標だと思う。」
うむ。ごもっとも。そしてこう付け加えている。
製品は純粋により良いものでなければならない
まさにそのとおり。「新しいことをしよう」と思って何かを創造するんじゃなく、「最良のものをつくろう」としたら「新しいものができた」というのが美しく正しい道筋だ。さすがジョニー。いい事言うぜ。
これは単純な「手段と目的のトラップ」で多くの人がこの罠にハマるわけだ。
「新しいもの」は目的ではなくあくまでも手段や結果なんですよね。
目的を達するために取った手段や結果がたまたま新しいものだったって事で。
しかし多くの企業は目的を「他を出し抜くべく新しい感じのものを~」ってなるのが悲しいところ。
それじゃあただ奇をてらったものにしかならないのにねぇ。
手段と目的のトラップにかからないために大切なのは手段を理解すること。アップルが良くできた企業であれるのはソフトウェア、ハードウェアともに優れたデベロッパーであるって事ですね。それはつまり目的を達するための多くの手段を持っているってことだ。選択肢と視野角だね技術ってのは言うなれば。
多くの技術(手段・選択肢)を取捨選択して「純粋に優れた製品」をアーキテクトするからアップルってのは一流なんですよね。まぁSONYやGoogleは典型的な技術先行型だから最近パッとしないのかなって感じはする。
青臭いことを言うようだけど「目的」と呼べるようなものは崇高で尊いものじゃなきゃ駄目だと私は思う。
それはつまり「純粋に素晴らしいものを世界に」って事なんだよな。
持っている最高のものを、世の中に与えたら、自分は酷い仕打ちを受けるかも知れない。
それでも自分の最高のものを、世の中に与えようじゃないか。
ケント・M・キース「逆説の10カ条」より
つまり答えはとっても簡単って事ですよね。
アップルのJ・アイブ氏、デザインを語る - CNET Japan
TAG
P.1107