伝統って大事なのか
何かとお騒がせな大阪市で文楽への補助打ち切りなんて話題が取り沙汰されていますが。
2012-08-24 17:49:56
入力時間 / 20:12
まぁ私自身、文楽をよく知らないし興味も無いのでその点に言及するつもりはありませんが、伝統だ文化財だ芸術だと言いますが、それらは本当に税金によって手厚く保護しなくてはならないものなのでしょうか。というか補助が無いと存続できないという事にまず私はひとつの違和感をおぼえるんですけどね。
芸術や文化財という括りを外せば、多くの伝統ある老舗企業が倒産してますよね。「伝統を守るべき」というひとつの観点から見ればそういった老舗企業も手厚く保護するべきなんでしょうか。それとも「時代についていけなかった」と切り捨てるべきなんでしょうか。
そもそも伝統とはなんだ。残るべくして残るのが伝統ではないのか。ただ古いだけで歴史あるものが伝統ならば、革新とはなんだ。なんて思考が頭をぐるぐる巡るわけです。
織田信長が歴史ある寺を焼き討ちにした際に「ただ古いだけのものに何の価値もない」と言ったとか言わないとか(まんが日本史 織田信長より)。小学生の頃の私も「確かにそうだな」と思いました。もちろん織田信長の焼き討ちはそういう問題ではないんですけどね。
故スティーブ・ジョブズは「死は生命の最高の発明。古いものを取り去り、新しいものを生み出す。」と言ってましたよね。これは古いものを否定するものでも、新しいものを手放しに迎合するものでもなく、生命が前に進むための最良の発明が死であるという事だと思うんですが。
歴史だとか文化だとか伝統だとか。私もとても大切だと思います。
でもそれらが「ただ伝統芸能だから」という理由のみで保護されるというのは違うんじゃないかなと思うんですけどね。例えば剣道や柔道のように、かつての剣術や柔術をスポーツとして昇華したような例もあります。形は変化しても根底にある精神が変わらなければ、それも私は伝統だと思います。
まぁなにはともあれ意見交換公開を拒否しなけりゃいいだけじゃんって私は思いましたけどね文楽。
非公開でなければならない理由をちょっと知りたいですよね。
意見交換の公開と補助金を天秤にかけて、非公開を選択したのなら仕方のない話ですわね。
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