そんなAPIで大丈夫かtwitter
twitterのAPI仕様変更が物議をかもしていますが。
2012-08-22 11:58:21
入力時間 / 15:33
twitter APIの仕様とポリシーが変わる。それらの詳細については以下をご参照されたし。
Twitter、API利用ルール変更の詳細を発表--開発者にはより厳しい内容に - CNET Japan
Twitter、最新のAPI変更でクライアントアプリに足かせ - TechCrunch Japan
Twitterが新APIv1.1での利用ルール変更の詳細をアナウンス、認証なしでの利用不可など:ITpro
twitterのAPI仕様並びにポリシーの変更が物議をかもすのは今回がはじめてではない。以前からtwitterはサードパーティ製のアプリケーションを排除または買収することを善しとしてきた。そしてその排除と買収がさらに加速することになりそうだ。このAPIポリシーの変更はtwitterに何をもたらすのか。
確実に訪れる死だろう
twitterがここまで隆盛した背景を語る上で欠かすことができないのがサードパーティ製のアプリケーションやサービスだろう。一定のユーザ数を確保したtwitterにはどうやらそれらがお気に召さないようだ。信じられない話だがこれは紛れも無い事実だ。twitterは「総合的なユーザエクスペリエンスを損なわないため」と宣っているが、twitterの隆盛に一番貢献している開発者たちを最も軽視しているのはtwitterに他ならないだろう。
そしてこの流れ、どこかで見たことがあるぞ。そうFirefoxだ。Firefoxは多くの開発者が容易にアドオンを開発し、それを公開できるプラットフォームを提供することで一時はMSIEを殺すとまで言われたブラウザだ。しかし、Chromeの躍進とFirefoxの「開発者を軽視したバージョンアップ計画」によって今は緩やかな死を待っている(アドオンを調べると、その多くが3.x系で止まっている)。
開発者を殺すと自分も死ぬ
というのはIT産業では過去に多く目にした問題だ。なぜなら開発者の多くはイノベーターでありアーリーアダプターだからだ。つまり開発者に愛想を尽かされるということはサービスの破滅を意味すると言っても過言では無いだろう。
別にtwitterじゃなくてもいい
twitterと似たオープンなサービスがローンチされれば、多くの人がそれを使うだろう。とりわけtwitterに固執する理由は現時点のtwitterには少なくとも無いように思える。つまり今回のtwitterのAPI改悪は競合するFacebookやGoogleにとってチャンス以外のなにものでもない。よりデベロッパのニーズに合わせた「twitter風のタイムライン構造」をtwitter以外が提供すれば全ては丸く収まる。
アップルによるtwitter買収の伏線か
私は今回の厳しいAPI改正がアップルによる買収の伏線なのではないかと少し勘ぐっている。「総合的なユーザエクスペリエンスを損なわないため」なんて言い方はアップル的な物言いとも思えるためだ。アップルは開発者に好き勝手されることを望まない代表的な企業のひとつだしね。
と、いうことで今回のAPI改正によって多くの開発者はtwitterから離れるであろうことは想像に難くない。これによってソーシャルの均衡に影響がでることもまず間違いないことだろう。次代のタイムラインを担うのはFacebookかGoogleか、あるいはまた別な何かか。
インターネットのハブとなったタイムライン構造の行く末は気になるところだ。
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