和田憲幸のブログ

空気がピンと張り詰めたような寒さ。
いつもの景色がアンシャープマスクをかけたようにクッキリと視界に入る。

北海道の冬はにおいでわかるのだ。
なんのにおいかと言うとストーブのにおい。
散歩をしていて灯油が燃焼するそのにおいを感じるたびに私は冬の訪れを知る。

よくもこんなに寒い地域に人間は住もうと思ったものだ。
今でこそ除雪も暖房も、暮らす上で必要な要素は揃っているが、昔はさぞ厳しい生活だっただろうに。

秋が短いのが北海道の残念なところだけど、そのぶん冬と春はひときわ強く感じることができる。
四季をこの身体いっぱいに感じることができるのは日本という国の特権ですよね。

日本に生まれてよかった。北海道に生まれてよかった。
生まれてきて本当によかったなぁ。