天災が浮き彫りにした情報伝達の問題点
東北・太平洋沖地震が浮き彫りにした情報伝達の問題点について。
2011-03-11 22:30:58
入力時間 / 14:59
私は元気です。震度3程度ですね札幌は。
15時前後の1発目の時点で私は寝ていたのであまり揺れを感じることは無かったのですが、東北・関東は甚大な被害状況のようで。Ustreamから流れてくる情報を皆様の安否を祈りながら見ている事しかできません。
で、twitterやFacebookなどリアルタイムコミュニケーション手段が多様化した今の時代において、今回の天災は大きな問題点を浮き彫りにしてくれました。今年2月にオーストラリアへカテゴリー5の超大型サイクロン「ヤシ」が直撃した際にFacebookが非常に有用に活用された事を受け、東北・太平洋沖地震でも同様に機能すると私は思っていたのですが現実は違いました。
意図的なデマと拡散による情報錯綜
twitter上には多くのデマ情報や未確認情報が飛び交い、中には「社内サーバールームにいたのだが、ラックが倒壊した。腹部を潰され、血が流れている。痛い、誰か助けてくれ。」という非常に悪質なデマと、それを信じた人たちによるRTが拡散し「膨大な情報が発信されているが正しい情報がどれかわからない状態」となっています。
これはtwitterが実名制では無いからというのもありますが、情報を発信する側のモラルの問題が一番大きいと思うんですね。こういったデマやおもしろがっている人たちの情報が、本当の情報や正確な情報をかき消しているという事実はとても由々しき問題だと私は思います。
災害時だからこそパニックにならず、発信する情報をしっかりと精査する事の必要性と、情報を気軽に発信できる場所をモラルをもって利用するというなんのことはない当たり前の事が、現実問題としては成されていないというのは悲しいことですね。
今は非常事態なので、未確認な情報に振り回される事無く、正確な情報がしっかりと伝達されるよう、被災地以外の人も含めて利用者すべての人達が気を配るべきだと思います。被災地以外の人がおもしろがって情報を錯綜させることの無いよう。
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