和田憲幸のブログ

久々に2chを見ました。というのも北海道はえりも町で萌絵をパッケージに使った昆布を販売していて、そのパッケージの絵がトレースだったというアレです。Yahooトピックスにも取り上げられたので見た方も多いのではないでしょうか。

で、どの程度トレースをしていたのか検証するスレッドなどが立っていて、その検証結果を見たら本当にスゴい！！トレースがスゴイんじゃなくて検証してる人たちがスゴい！恐らくは膨大な情報の中からそれらをピックアップしてきているであろう事は想像に難くありませんが、それを難なく検証している2chの人たちの能力ってすごいなぁとただただ感心しました。

つい最近だとMicrosft Bingが、ちょっと前だとGoogleイメージ検索が同様のイメージマッチングアルゴリズムをお披露目していましたが、とてもじゃありませんがこの2chの検証スレッドには到底及ばないと思われます。やっぱり人の力ってスゴいんだなと。それこそイラストやフィギュアなんて膨大な量があるわけじゃないですか。漫画もそうだし。その中からトレースされた（パクられた）と思しきものをピックアップするというのは相当な情報量とフィーリングが無いと出来る事ではありません。

恐るべし2ch。2chの中の人たちのリサーチ能力は本当にすごいと思う。というよりは膨大な人数での人海戦術なんでしょうけど、それでもWebの醍醐味といえば醍醐味ですよね。Webはある意味で情報の大海。その大海から様々な情報をピックアップしてこれる2chは本当にスゴイなと思いますね。

しかしトレースと言っても完全な丸パクリじゃなくてポーズだとか構図だとか、背景だとかのトレースというのは確かにグレーゾーンですよね。私なんて絵が描けないものですから、何かを描こうと思ったら何かを模倣するしかないし。まぁそれを商業的に使おうとはさすがに思わないだろうけど。あ、それでもアイコンだとかUIのディティールを模倣することは実際にある。UIの模倣の話をするとMicrosoftとAppleの話になっちゃうからアレですが、この手の問題の境界線は非常にグレーですよね。

私も一応だけど創作の場にいる人間としてちょっぴり対岸の火事ではないなと思いましたね。

ということでアセリオ先生（トレースした絵を描いた方）は札幌在住のようですが、これに負けずにまた創作の場に帰ってきていただければなと、同じ札幌市民としてちょっと思ったぐらいにして。