拝啓 Adobe様
Adobeのソフトが無いと生きて行けない人ってけっこういるんじゃないかな。
2008-12-16 09:38:07
入力時間 / 15:47
もちろん私はそのひとりです。Adobe様。敬愛すべきAdobe様。ほんとにいつも助かっております。PhotoShopとかIllustrator作った人はノーベル賞もらってもいいんじゃないかな。それくらいこの世界全体に及ぼしている影響って大きいと思う。街を歩いていても、家の中にいても、テレビを見ていても、ネットをしていても、その中にはAdobe製品で作られた創作物が溢れていますよね。
ということで、先日Adobeバックアップ祭りを開催。シリアル番号をデジタル化するのと、ROMも全部イメージディスクに落としました。なぜかっつーと以前、Macromedia Studio8のディスクがドライブに入れて傷だらけで出てきた事があるため。古いバージョンのソフトだと「ディスクが死ぬ=二度と使えない」という悲しい運命になってしまうので、とりあえずバックアップ。シリアル番号も新しいソフトは全部Adobeに登録できるけど、古いシリアルは登録すらできないという…。対応してくれよAdobeさん…。いちおう金出して買ってるんだからさぁ…。
費用対効果の高いソフトウェア
Adobeのソフトは高いなと学生時代に思っていましたが、いま考えればこれほど費用対効果の高いソフトは無いと思う。無から有を生む事ができるソフト。錬金術みたいなもんですよね。言うなれば「Adobeの錬金術師」ですよ。たとえCreative Suiteで30万出したとしても、それらを使って30万以上の仕事をする事はザラですよね。さすがに今は無職なのでCS4は買えませんがCS5になったらまたアップグレードしたいと思う。
Windows XPは高くない
ただ、そう考えるとWindows XPのライセンス料だって決して高いわけじゃないですよね。たった15000円程度でOSが買えるならやっぱり安いと思う。Vistaはそれに当てはまらないけど。でも自治体やコールセンターなどの特定の業務にしか使わない場合、WindowsやMacOSはやはり無駄が多すぎるというかLinuxで十分なんでしょうね。そういう意味も含めてクラウドコンピューティングが台頭するんでしょうけど。学生時代と比べてソフトウェアに対しての意識が明らかに変わった。そのソフトウェアの持つ価値を理解できるようになった。それは私にとっては大きな進歩だ。もちろん私自身がプログラム開発をやっているからというのもあるのかもしれないけれど。
無形資産に対しての価値観
しかしながら日本、そして北海道は無形物に対して金銭を払うという文化が恐ろしいほどに遅れている。「買うのは物じゃないとだめ」なんでしょうね。だからクリエイターはいつもいつも安い金額を強いられるわけで。ちなみに海外だと日本とは逆で無形資産に対するプライオリティが高いって知ってました?有形資産より、無形資産、例えば開発者に対しての待遇、福利厚生などにチカラを入れる文化が根付いているんです。なぜなら無形資産は替えがきかないことを理解してるから。有形資産は替えがきくものばかりですからね基本的に。日本はどちらかというと不動産だったり、設備、備品。だから日本の開発者は待遇が悪いんですよね。そして、クライアントも当然無形資産に対しての理解が無いからお金を出さない。お金を出さないから単価が下がる。開発者の待遇も改善されない。待遇が悪いので創作物も微妙。みたいな悪循環スパイラルですよね典型的な。
デベロッパに理想的な開発環境を
シリコンバレーみたいに!とは言いませんが、それでもデベロッパに対して賃金とかのことではなくて創作の場を持たせるべきだと思う。スカンクワークもそうですが、心にゆとりが無い日本の職場で柔軟なサービスや独創的なサービスの創出を求める方が間違っているのかと。ということで日本の企業にはもっとデベロッパを大切にしてほしいものですね。給料の多寡ではなくもっとちゃんとした”開発環境”を。
あ、完全にAdobe様のお話から脱線してしまいましたが、ほんとにAdobe様ありがとうございます!願わくば私もAdobe様のように費用対効果の高いソフトウェアを開発できればいいなといつも思ってますよっ!
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