アトピーと脳の信号
小学2年生の頃からアトピー性皮膚炎です。大人になったら治るかなと思ったけど治らなかった。もうアトピーとは大親友です。
2023-10-26 19:02:18
入力時間 / 14:51
ということで私はアトピー性皮膚炎です。どういう病気かというと、身体がかゆくてかいちゃう病気。そして皮膚が炎症を起こす病気です。10歳前後からなのでかれこれ34年くらいの付き合い。ながい!
疲れがたまると特にかゆくなっちゃう。私クラスになると「痒い」という文字を見ただけで痒くなっちゃう。いろいろ原因と思しきものもあったり、心身症といわれたり、ヒスタミンの異常分泌だったり、なんとも捉えどころの難しい病気です。
かゆみとはなんだ
ということで幼少期から「かゆさ」と付き合ってきたので、「かゆい」って何だ。と小さな頃から考えてきました。皮膚に何か刺激を受けているわけではないのに、その部位が「かゆい」と感じる。すごく不思議ですよね。
私のたどり着いた答えは「ただの信号」ということ。実際に「かゆみ」というものが存在するわけではないということ。これは「痛み」とかもそうなんですけど、人間が感じる感覚のすべてはただ脳へ送られた信号に過ぎないのでは、と割と若い頃に気づく事ができましたアトピーのおかげで。
私の場合、とても敏感に、または全くの気まぐれに「かゆみ」という信号が脳に送られてしまう身体を授かった(あるいはそういう身体に自分でしてしまった)、という事なのかなと理解しています。
でも「かゆみ」も「痛み」もただの信号なんですよね。辛いことも悲しいこともただの信号。どうということではないのです。
何を書こうと思ったかすっかり見失ってしまったけれど、アトピーを患ったおかげで自身の感覚が「自分の感覚的なもの」ではなく「機械的に送られる信号的なもの」と理解できたことは私の人生で幸運なことのひとつでした。
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