和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

個人情報を隠すことは必要なのか

英首相が暗号化通信を制限する意向を表明したそうだ。これはセキュアな世の中と逆行するものではあるが、私は少なからず必要なことだとも感じている。

2015-01-13 15:56:18
入力時間 / 10:08

個人情報保護なんて叫ばれている。つい先日もベネッセがやらかしたが、私自身あまり「個人情報保護」とやらの意味合いがよくわかっていない。自分のどんな情報を知られたくないかと考えた時に思いつくのは性癖(ロリコン・熟女好き)?収入(ささやかな)?住所(札幌市南区澄川)?いったいどんな情報を知られたくないのか、私には理解できない(ID・PWや口座情報は秘密にしたいが)。また、それらの情報が暴露されることによって私自身がどういった不利益を被るのかもわからない。故にあまり個人情報保護に関心がない。

今回のパリでのテロを受けて英首相、暗号化通信を制限する意向を表明という記事がでていた。時代に逆行する表明であることに疑いの余地はないが、テロリストたちの隠れ蓑を担保するよりは確かに実利が大きいと私も思う。むしろ、SNSやチャット・VoIPなどの情報が傍受されていたとしても、一般市民にとってそれは何かの害に成り得るだろうか?もしそれが害に成り得ると考えているのであれば、それは自意識過剰というもんじゃないか。誰もが誰もに関心はそう持っていないものだから。

私は予てよりずっと思っているのだが、情報はもっともっと透明になるべきだと思っている。何を考えていて、何をしていて、自分がどういう人生を歩んでいるか、そういったことを包み隠さずにパブリックにできる世の中であるべきだと考えている。なぜならそれが最も美しいからだ。何かを誰かに隠さなくてはならないということは、それだけ社会に器量がないことの証明に他ならない。「隠すこと」にリソースを使うのはもったいないしね。

あと10年後か50年後か100年後か、社会はもっと透明になっていると私は思う。それは透明であることを許されると言い換えてもいいんじゃないか。何かを誰かに隠す必要性が無い社会。そういう社会がいつの日か訪れるんじゃないかなと夢見ている。

ということで激しく脱線しましたが「暗号化通信の制限」はやむなしだと思うな。

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