和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

たとえ話

私はたとえ話が大好きです。大好きっていうかもう愛してる。

2009-06-19 23:24:38
入力時間 / 19:57

私は口から生まれてきた(ピッコロ大魔王ではない)と言っても過言ではないほど自分では口が達者だと思う。そして嘘も驚くほど得意だ。これはもう自慢できる領域だ。論理破綻せずに嘘を突き通す自信がある。無論、ごく自然に悟られる事無く。そういう無駄な才が私にはあると確信している。ろくでもない人間だな・・・。

そんな私が最も好きなのが「たとえ話」である。私はたとえ話をあらゆるシチュエーションで使う。もはや和田憲幸48の殺人技でも一番簡単なヤツなんだと言っても過言ではない。なので私を知る人間は「コイツいっつもたとえ話ウザイ」と思っているかもしれない・・・。思ってたらゴメン。だが止めんよ!

なぜたとえ話か

たとえ話は良い事がかなりある。というかよい事しかない。プログラムを書いたりWebに関するマーケティングの話なんぞを何も知らないクライアントに説明するような職種の場合、専門用語のオンパレードによりクライアントを撃沈することが少なくない。短気なクライアントになると「日本語で話せバカッ!」と怒る方もいるほどIT業界は横文字が多い。そして理解し難い表現も多い。そういう時に役に立つのがたとえ話なのである。

たとえ話とは「片方しか理解しない事象」「双方が理解している事象」に置き換えて話すことだ。お互いが理解している事なので非常に会話がスムーズに進む。人は理解できない事があるとなぜか怒るようだが、自分が理解している事柄に置き換えるだけで、一気に距離が縮まる。不思議なものです。

これが表向きのたとえ話の利点ですが、たとえ話にはもっと奥が深く黒いメリットがある。

スキームの模索

オンラインビジネスのほぼすべてが現実のビジネスのたとえ話で成り立っている事にお気づきだろうか。そう。たとえ話とはそれ自体がひとつのスキームを考える手段に成りえるのだ。「何かに置き換えて考える」事によって軸は同じでもまったく別なビジネスの思想・発想を得る事ができる。これはプログラムやデザインにおいても同じである。角度を変えて見ることによって無限に可能性が広がるわけです。まぁこれを「たとえ話」というカテゴリに分類してよいかはわかりませんが、これは発想を要する職種には欠かす事ができない要素だ。

論点をすり替える

そしてたとえ話の肝とも言える最も黒く深いメリットに「論点のすり替え」という効果がある。ようはたとえ話はたとえ話であって、当事ではないことから容易に論点をすり替える事ができるわけです。これはズルい。そして黒い。一見して妥当なたとえ話に感じる事であっても、たとえ話と当事が完全に一致するわけではないため、価値観をズラすことは非常に簡単なわけです。

と、ネタをバラしてしまえばあまりにお粗末ですが「たとえ話」というのは非常に奥が深い。そしてたとえ話をする習慣を付けると非常に頭の回転が速くなった気がする。私の頭の回転が速いかどうかは別として、少なくとも相手に理解してもらうための手段としてこれ以上の手段は無いだろう。よって私はプレゼンや営業トークにおいてもたとえ話を多用する。それは相手に理解してもらうための努力の姿勢であり、また論点をすり替える事により話を円滑に進めたいという黒い意図もあるのだ。

自分の発想を柔軟に保つためにもニュースやテクノロジを「別な何かに置き換える」という習慣は持ったほうが良い。それはプログラムやデザインでもほんとに同じだと私は考えている。そうしたほうがより自由で、より新鮮な発想・思想を保つ事ができると私は考えているからだ。

と、言う事で何を今更という内容ですがぜひあなたも今日からレッツたとえ話LIFE!

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