和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(43歳)のブログです。

適正対価と九十九電機破綻

今年はいつもより多く破綻しているようですね。大丈夫か日本企業。

2008-11-21 20:50:13
入力時間 / 12:29

金融恐慌の煽りもあって多くの企業が破綻しているようです。九十九さんもついに逝きましたしね。
そこで消費者にもう一度見直してほしいのが価格について。

もちろん企業側がコスト削減によって市場価格を下げるというのは企業努力のなせる技ですが、現在の市場は明らかに単価が低すぎる。企業側や製造側がマイナスで販売しているものだって少なくない。ではなぜ。こんな事態が起こるのか。それは消費者が無碍に安価なものを求めているからだ。現在の破綻劇の一端を担っているのが消費者の安易な欲求であることは否定できまい。

安価を求めるのは間違ってる

そりゃ高いより安い方がいいに決まってる。決まってるけど、じゃぁ安いものを買った対価って。「安物買いの銭失い」という言葉もありますが、安いものは安いもので粗悪なもの。というのが今までの通説でしたが、今では高いものをみんな必死になって安く売ってるんだから正気の沙汰じゃありません。楽天なんかを見れば一目瞭然ですが、高いものを安く売るんだから経営が潤うはずなんてないんです。そういうマーケットを作っているのは消費者ニーズに他ならない。

高品質なものにはそれなりの対価を

Appleのパソコンは高い高いと言われておりますが、Appleの顧客満足度は業界トップクラス。それでいて黒字経営も堅調に推移していますよね。そう。安売りしない。それは制作業界も同じ事が言えるんですよね。安売りをして得られるものなんてホントは何もないんです。がんばってがんばって、がんばった先にあるものが値切り交渉だったら・・・クリエイタは耳が痛いと思いますが、一気にモチベーションが下がりますよね。品質を維持するためにはお金がかかります。だからお金はケチっちゃだめなんです。

気持ちよくお金を払おう

今のパソコン業界は特におかしい。安すぎ。パソコンを使って得られる事を考えれば費用対効果的にアリエナイでしょ。もっと高い金払っていいんですよ本来。パソコン使えば100万だって1000万だって稼ぐことができるんですから、それを5万だ10万だという値段で売ってるのはどうか。テクノロジの結集がパソコンなんだからもっと高くてもいいんじゃない?だからこそ、パソコンに限らず物を買うときは気持ちよくお金を払ってほしい。

つまり何を言いたいかと言うと

商材・品質・サービスに対して消費者がそれに見合ったお金を払っていないという事。それが現在の各方面の破綻劇に繋がっていることは間違いない。市場構造からして流通するお金の量が増えれば当然経済は活性化し豊かになるというのは小学生でも知っていること。なのに今の市場は、ただただ不安だからお金を貯めるという傾向。だからただ安い物を求める。結果、企業が苦しみ、それがツケとなって国家を苦しめるわけだ。だから、もっともっとお金を使うべきなんです。給付金とかそんなことやってる場合じゃないんです太郎!

貯金は百害あって一利なし

貯金しておくことは百害あって一利なし。目先の不安を払拭することはできても、経済を抜本的に活性化することは不可能。だからお金を使おう。ただ1円でも安い物を求めるのではなく、ただ品質の高い物を求めよう。そういう考えが根付けば、きっと企業は品質の向上を求め、対価を得ることができる。結果それが国力となって国民にとって良い結果が得られるだろう。

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