ウェアラブル≠次代スマートフォン
Google GlassやSONY SmartWatchなどウェアラブルデバイスがどんどん世に出てきていますが。
2013-11-26 20:51:55
入力時間 / 13:19
なんとなくテクノロジに明るくない人はスマートフォンの未来としてウェアラブルコンピューティングを想像している人が多い気がする。が、それは間違い。スマートフォンとウェアラブルデバイスは競合しない。という事を書こうと思ったらもう書けちゃった。これなんか以前も書いた気がするんだけどな。
ウェアラブルはモバイルの後釜ではない
そのままだけど。ウェアラブル(wearable)は身に付けるってこと。ウェアラブルコンピュータは身に付けるコンピュータってことだ。故に腕時計型やメガネ型があるんだけど、スマートフォンは身に付けるものではなく携行するもの。だから用途も目的も大きく異なる。
スマホのセカンダリディスプレイ
ウェアラブルコンピュータの主な役割としてはスマホのセカンダリディスプレイという側面がある。スマホの2枚目の画面だ。これにより何が便利になるか?ポケットやかばんにスマートフォンを入れたままでスマートフォンをコントロールできる。「え?それだけ?」なんて思うことなかれ。現代人が日常生活においてスマートフォンを操作する時間は膨大だ。その無駄が削減されれば大きな効率化に繋がるであろうことは想像に難くない。
スマホのコントローラー
簡単に言えば現時点で想定されているウェアラブルデバイスの多くはコントローラーとしての側面が強くなるだろう。なぜなら「身に付けるデバイス」は高い処理性能を持てないため。Google Glassもそうだが「いかに日常的に身に付ける事が苦ではないデバイスか」というのがウェアラブルの肝だ。ポケットやかばんに入れる類のものではないため、1g・1mmレベルでの最適化が必要不可欠。であれば処理能力をスマートフォンに依存するのは悪い選択肢ではないし、スマートフォンという処理系統があるのにウェアラブル自体が高性能である必要はない。
って感じでウェアラブルコンピュータの基本はセカンダリディスプレイでありコントローラーであると認識するのが妥当だと私は思います。それこそウェアラブルコンピューティング黎明期にはバックパックにノートパソコンを担いでHMDを付けるなんてものもありましたが(笑)
電脳コイルや攻殻機動隊のような世界。そしてビデオゲームのHUD表示みたいな世界がもうそこまできてるとおもうとワクワクしちゃいますね。もちろん多くの懸念材料があるウェアラブルですが、やっぱりドキドキするなぁ。スマートフォンはもう処理能力や精度向上といった正統進化しかしないだろう。
これからのドキドキ感はウェアラブルコンピュータに移っていくだろうな。
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