和田憲幸のブログ

LGがHPからスマートフォン、タブレット用のOSである「WebOS」を買収しスマートTV用OSとして利用するという噂が飛び交っています。まだ大手IT系メディアは報じていないのでなんとも言えませんが、これが事実であれば日本の未来がPlaystationOSしか無くなってしまう・・・。

WebOSは皆さんご存知、Palmが開発したスマートフォン用のタッチインターフェースを実装したOS。PalmがHPに身売りして、HPはWebOSの開発を中止しOSSにしてしまったという不遇のOSでもあります。Palm買収に際してはSAMSUNGやSONYなど各企業が買収を検討したが結果として最悪の買い手であるHPに渡ってしまったのはWebOSの悲劇の根源だろう。

しかし、これによりOSというイニシアチブを得る機会を日本は永久に失ってしまった。SONYよ！なんで買収しなかったんだよWebOSをさー（恐らくPlaystationOSに集中するためだろうが）！2013年に登場するBlackberryOS、Tizen、FirefoxOS、Ubuntu、Windows8に加えAndroid、iOSと日本純国産のOSは一つもない。いや、そりゃOS開発なんて1企業が担うには色んな面でアレなのはわかりますが。

OSSのOSは訴求力が弱い

私は思うんですよ。OSSは魅力です。安価だしね。リスクが少ないのもわかります。でも、結局どのメーカーがハードウェアで競い合った所で同じOSSが乗っかってたら変わらんのですよね。なんて言うのかな。どのカレー屋さんに言っても同じカレールー使ってたら、楽しくないじゃない。見栄えが例え違ったとしてもさ。根幹の部分が同じなんだから根源的な差別化できないじゃん。

ソフトウェア時代で

これからの時代はハードウェアよりもソフトウェアにウェイトが置かれる時代。そんな時代の主軸たるOSを日本が有していないのは結構な危機感を持つべき事態だと私は思います。一縷の望みはSONYのPlaystationOSか。Playstation Platformは一応コンテンツハブとしての方向を模索しているようだから、少しは期待が持てるが。

と、いうことで真偽はまだハッキリしていないが期待していたWebOSがLGに買い取られるという悲しいお話でした。