2013年のモバイル動向まとめ
2013年はスマートフォンなどのモバイルが激しく動く年になりますね。
2013-01-09 05:47:06
入力時間 / 27:20
今年はRIM Blackberry10、Ubuntu(ウブントゥ)、Firefox OS、Tizen(タイゼン)、そして日本では遅ればせながらWindows Phone 8が登場します(WebOSの事は聞かないで下さい…)。現状のiOS vs Android勢という勢力図に新たに5つのOSが参戦してくることになるのです。ワクワクしちゃいますね。動作確認機を買うお金がもったいないです。ではザックリと各OSの特長をまとめましょう。
RIM Blackberry 10
iPhone登場以後、急激にシェアを落としたBlackberry。というか日本ではDoCoMoがビジネス用途で少し扱ってるのみだったので国内では知らない人も多いでしょう。DoCoMoは本当にカスです。チンカスです。海外では一時期破竹の勢いだったんですよ。っていうかスマートフォンと言えばBlackberryってくらいですからね。そんな落ち目のRIMが一発逆転を狙ってタッチインターフェースを実装した新しいOSを2013年1月30日にリリースします。まぁ結果は見えていますが、一部愛好家のものになるでしょう。さようならBlackberry。
Ubuntu
UbuntuといえばLinuxディストリビューションのアレです。アレがなんとモバイルにやってくるという!し・か・も!スゴイのはUbuntuを搭載したスマホをドック(クレードル)に刺すとマウスやモニタと接続してパソコンのように使う事ができるという優れもの。これは男の子にはグッとくる機能ですよね!ようは「作業環境=スマホ」で持ち運べるってことですから。Linuxユーザにはマストバイなアイテムになることは想像に難くありません。ただ、一般ユーザが手にするメリットは殆どありませんけどね!
Firefox OS
地味に期待しているOSのひとつがFirefox OS。FirefoxはブラウザのFirefoxです。私は開発コードの「Boot to Gecko」って名前の方が好きだったんですが知名度の高いFirefoxってのを付けたのはマーケティング上仕方ないことなのかもしれないね。このOSの特長はアプリケーションがHTML5によってもたらされること。Objective-CやC#が書けない人でもアプリを作れちゃうってことだね。ただ「HTML5で作れるアプリってたかが知れてね?」と思ったあなた!そこはいわゆる「独自拡張満載」で回避することになりそうです。そしてFirefox OS用アプリケーションはAndroid版Firefox上でも走るという開発者側のメリットがあります。発想は悪くはない。まぁでもユーザからすると「じゃあAndroidでよくね?」ってなりそうなんですけどね・・・。イマイチ決め手に欠ける感があるOSですね!
Tizen
昨年末にDoCoMoとサムスンがリリースすると報道されたTizenです。こちらもHTML5ベースのアプリケーション開発が特長のOSで、ちょっとFirefoxOSとかぶってます。モロかぶりしてます。サムスンは元々サード(メーカー)のAndroid独占体制に警戒を示していて独自OSの道を模索していました。一時期はWebOSをHPから買い取るという噂もありました。そして日本でiOSから村八分にされたDoCoMo。簡単に言うなら「iOSとAndroid以外の第三の選択肢」を両社が求めていたんですね。「iOSとAndroid以外のOSならなんでもいい」ってことでたどり着いたのがOSSのTizenだったと。特にこれといった目覚しい特長もないので「AppleやGoogleからの支配」に嫌気がさしている人は選択肢に入るかもしれませんが、たぶんそう多くは売れないでしょう。ただ、Androidと違ってGoogleの縛りがないのでサムスンとDoCoMoの頑張り次第では化けるかもしれない。
Windows Phone 8
Windows 8爆死中のMicrosoftから満を持して登場したWindows Phone 8。Windows Mobileを使ったことがある人ならばこの地雷臭が半端じゃないOSに飛びついたりはしないだろう。しかもGoogleさんが「Windows Phone向けアプリとか作らないしー」宣言が出されMSとGoogleは一触即発のムード。さらにMSがYoutubeアプリを作ろうとしたらブロックする始末。実際のところ携帯でWindowsを動かすアドバンテージってのが現時点では殆ど無い。クロスプラットフォーム時代のモバイル市場にはMicrosoftの居場所はもう無いのかもしれない。
総括2013年はiOSとAndroidの年再び
恐らく勢力図が2012年と大きく変わる事は無いでしょう。シェアではAndroidが首位をキープしつつ、時折販売ベースシェアでiOSが抜いたり抜かれたりする。という今までと同様の構図になると私は予想します。実際のところモバイルに関しては先行者利益が強く作用します。ようは既に「多くのアプリがある」「多くの開発者が参入している」「もうアプリたくさん買っちゃってる」という条件が満たされた状態においてはユーザはiOS・Android以外を選択しずらいという切ない現実があります。故にOS云々とかデバイス云々って話はもう2012年までで終わってるんですよね。モバイルデバイスとしての進化も正直、コレ以上何かを望む技術が生まれているわけでもないし。
ということで、今年のモバイル市場は今まで以上に激しい動向になりそうですが、その実退屈な1年になるんじゃないかなというのが私の予想です。なんかこう、グッとくるイノベーションがもたらされたらいいんですけどね。
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