インフォメーションハブ時代
ここ数日の間に何度かソーシャルに関して説明する機会があったのでまとめてみた。
2012-11-20 07:30:46
入力時間 / 27:15
上記の2つの図を見てほしい。自分でも比較的わかりやすく整理できたと思う。上の図が「かつてのWebサイトの位置づけ」で下の図が「今のWebサイトの位置づけ」だ。世間ではソーシャル時代なんて言われているが、私は「インフォメーションハブ時代」だと表現しよう。つまりWebサイトやブログは情報のハブ(中心地)になるということだ。
情報をOutputするための中心地としてのWebサイト
www(ワールドワイドウェブ)は情報の共有が目的だ。そしてインターネット上に存在するWebサイトは情報を発信することが目的だ。今と昔で違うのは情報を発信するためのチャンネルが増えたこと。それはソーシャルだったり、Youtubeだったり。かつては検索エンジンを意識していれば事足りたが今はそう単純ではない。
情報チャンネル(Information Channel)
まず情報伝達の手段から考えて写真・音声(ポッドキャスト)・動画・ライブストリーミングが挙げられる。有名ドコロで言えばInstagram、iTunes、Youtube、Ustreamあたりだろうか。これらはWebサイト内で伝える事もできるものだが、外部に置くメリットはより多くの人の目に触れる機会を増やすためだ。つまりはトラフィック流入のため。外部における情報は外部に置き、それを集積するためのWebサイトやブログという位置づけにするのが理想だろう。
評価チャンネル(Popularity Channel)
現代においてはソーシャルの影響は無視できるものではない。すべての情報はソーシャルに出力し、ソーシャルからのトラフィックや評価(いいね!)を獲得することは必須とも言える。ソーシャルに情報を流し、それが口づてで広がれば馬鹿にできないトラフィックを容易に得ることができる(Viral effectですね)。そのため、パイを増やすためにフォロワーや購読者数を増やすための対策も必要だ。また、評価チャンネルは検索エンジンにも無視することができない影響を与える。
連絡チャンネル(Communication Channel)
前述のソーシャルは連絡手段としても利用される。これは一般的な企業が消費者と本音で対話することが困難である場合が多いわけだが、その敷居を大きく下げるためのチャンネルでもある。簡単に形容するならば「お客さんと友だちになるための手段」だ。「企業と客」という関係を打破し「友達」になることでより濃密な情報交換を得る事ができる。これはマーケティングやリサーチに膨大な資金を注ぎ込むよりも得難い体験だろう。そして人間とは知らない人よりも知ってる人を贔屓したくなるものだ。本当にあざとい。
そして中心地にWebサイト&ブログ
上記の情報の発信源・発信元、そして中心地としてのWebサイトが存在する。まさに情報のハブ的存在だ。必要不可欠な存在と言っても過言ではないだろう。
雑事をつぶやくための存在ではない
マスメディアや芸能人の悪影響もあってか「ソーシャルで何をつぶやけばいいかわからない」なんて方も実際にいらっしゃる。誰も9割の人間がスルーする雑事をつぶやけなんて言わない。そもそもソーシャルは雑事をつぶやくための存在ではない。ソーシャルだなんだと言ったところでそれは「情報を伝達するためのひとつの経路」に過ぎないのだ。Webサイトやブログで有用な情報をどんどん発信していけば、それとリレーションしたソーシャル自体の需要も必ず増えるわけだから、取るに足らないどうでもいいことに時間を費やす必要なんて無いのだ。
と、いうことで私の中で現状のWebに関しては「Webサイト・ブログを情報の中心に据える(インフォメーションハブ)」ということと「ソーシャルを伝達経路として活用する」という事が肝要なんじゃないかなと思います。
まぁ利用する人によって捉え方は異なると思いますけどね。私はこんな感じの認識です。
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