和田憲幸のブログ

とりあえず仕組みを解説しましょう。
メールを記述する方法で、今までのメールフォームプロはplain/text（プレーンテキスト）という形式のみを記述していたんですね。プレーンテキスト形式はメーラーで最も標準的な形式です。今回はplain/textの他に、一緒にmultipart/alternative（マルチパートオルタネイティブ）という形式のいわゆるHTMLをBase64エンコードしたデータを後ろにくっつけます。そうするとメーラーの初期設定を「HTMLメール」にしている人はHTMLパートが、「プレーンテキスト」にしている人はプレーンテキストパートが表示されるという仕組みです。美しいですね。

私のPCメーラーはプレーンテキストなの

私のPCメーラーはプレーンテキストを初期設定にしています。なので基本的にHTMLメールを見る機会はほとんど無い。恐らくはパソコンを比較的昔から利用している人の多くはプレーンテキストを初期値にしているであろうことは想像に難くないでしょう。なぜならHTMLメールは一時期ひどい脆弱性の温床であって、ウィルス感染の主要な経路だったためです（もちろんOutlookです）。

スマートフォンによっての変化

しかし、時代は変わって今はスマートフォンの時代。スマートフォンの初期値はHTMLメールOKなんですよね。プレーンテキストのメールはことスマートフォンでの閲覧に限って言えば行流れ等の関係で決して見やすいとは言いがたいものです。よって、PC熟練者ほど「HTMLメールはアリエナイ」のですがより大衆的なスマートフォンに対してより見やすいメールを送るためにもHTMLメールが今後必要になると考えるわけです。

アップルの広告メールすげぇ

そこでアップルからの広告メールを受け取ってる人はそのソースを見てほしい。Base64エンコードされているので、ソースを見るためにはデコードする知識が必要になりますが、ソースがマジでスゴい。それもそのはず、その広告メールを見る多くの人がiPhoneなんですから。ちなみにメールフォームプロ3.2.0（仮）の自動返信メールをiPhoneで見るとこんな感じです。

美しいでしょう。まぁCSSをもっとゴリゴリやって画像を入れればもっと見栄えもすると思いますが、デフォなんでこんなもんでいいかなと思います。Webデザイナーの皆さんはソースをいぢりたくてゾクゾクすることでしょう。「確認のためだけに自動返信メールを送る」時代は終わるのです。よりオフェンシブで上質なユーザエクスペリエンスを提供できるようになるのです（あまり多くの人は使わない機能でしょうけども）。

たかが自動返信メール。されど自動返信メール。
最新版が公開された暁にはぜひ気合の入った自動返信メールをつくって頂きたい！