先んずれば世界を制すのか
Googleがウェアラブルコンピューティング端末を発表しましたね。
2012-04-05 14:10:00
入力時間 / 12:34
その名もGoogleグラス。このGoogleグラスはiPadのような先駆的な存在になるのか、はたまたWindows Tabletのように人知れず終わるのか。それを考えてみよう。
先進的ではあったWindows Tablet Edition
みなさん知ってますか?iPadがでる5年以上も前にタブレットPCの時代があったことを。その名もWindows Xp Tablet Edition。ビルゲイツは「これからタブレットの時代がくるんだってばよっ!」とNarutoバリに当時息巻いていたことは知る人は知っているでしょう。まぁしかし流行らなかったわけですけどね。
なぜiPadは流行ってWindows Tabletが流行らなかったのか
これは簡単な話で技術と市場がTabletが普及するほど成熟していなかったって事ですね。Windows Tabletは「出るのが早すぎた端末」だったわけです。もちろんUIがサイテーだったとか、デベロッパがついて来なかったとか理由はいろいろあるけれど、それも含めて市場が成熟していない状態だったところに投下しちゃったわけです。
実はこういう事例、IT業界では非常に多いんですよ。iPhoneが発売されるより10年も前にタッチパネルのPHSがあったし、mp3が聴けるデジカメなんてのもありました。PDAなんかもそうですよね。iPhoneやiPadが普及する前に数多くの先駆的なデバイスが人知れず時代の遺物となって消えて行っているんです。それらの大半は「早すぎた存在」だったんですね。
枯れた技術の水平思考
横井軍平さんの名言です。ここで言う「枯れた技術」とは「使い古された、最先端の技術ではない」という意味合いですね。使い古された技術は安価でしかも安定性が高い。それを応用・組み合わせることで品質が高くコストパフォーマンスの高いものを作れるゾ!という至言です。
iPhoneやiPadの成功の裏に確実に存在する枯れた技術の水平思考。
普及のためにコストパフォーマンスは必要不可欠。問題はやはりタイミングなんでしょうね。
デファクトになるためには「先んずれば人を制す」という1点だけでは測れないものです。
Appleも確実にウェアラブルコンピューティングデバイスを出すでしょう将来的に。
問題なのはそれがいつ出るかということ。
はてさて、GoogleグラスはiPadになるのか。はたまたWindowsタブレットになるのか。
今後が楽しみですね。
TAG
P.1124