和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

Googleから感じるSONYの臭い

ウォークマンを世に放ったSONYは先駆的な企業でした。

2011-12-02 16:55:46
入力時間 / 13:54

私の記憶が確かならば2000年くらいまでSONYは革新的でブイブイいわせる企業でした。でした。私が電気屋で働いてる時にはvaioが飛ぶように売れたっけな。当時は最もAppleに近い企業だった。シリコンオーディオにもいち早く参入し、2000年当時ではとても珍しい携帯電話で音楽を聴けるSO502iWMなんて携帯もつくってました。

技術力や先見性、ともに当時の日本企業の中では群を抜いていましたね。しかし、今のSONYはと言うと皆様御存知の通りだと思います。現状に至った要因は、市場の成熟を待たずに突っ走った結果。という見解が妥当でしょう。どれも先駆的な商品・サービスだったのですが、それを世に出すにはまだ早すぎたんですよね。もしくは出し方を間違えた。正しいものを世に出せば市場がついてくると過信してしまった事がSONYの失敗だったと私は考えています。

そして同じ道をたどる一つの企業がGoogleかと。Googleの多くのサービスはどれも先進的で画期的なものばかり。誰が一般道を撮影して回ってWebで見れるようにしようと考えるでしょうか(Googleの前にやってた企業はあるけど)。誰がデジタルな地球儀を無償で公開しようなんて考えるでしょうか。それはGoogleという巨大な資本と先見の明があって初めてなし得る事でした。

しかしここ数年のGoogleは(株主様からの目もあり)やや現実的な経営に終始しています。さらにその現実的な経営が裏目に出ている。かつてのGoogleであれば、市場が成熟するまで待って、市場が育ってきてから事業化するという正規のプロセスを踏めたのに、今では(株主様からの目もあり)即時性の高いビジネスに手を出しがち。フラッシュマーケティングにまで手を出す始末。ちょっと悲しい。

そう考えると(株主様からの目があるのに)革新者でありつづけるアップルはスゴイなと改めて感じる。
mixiの失墜もそうだけど、イノベーターとしてある上で上場って良いことないですよね。

FacebookのIPOが取り沙汰されていますが、あんまり良いことは無いと私は思うね。

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