デジタルディバイド
という言葉をご存知ですか。情報格差の事なんですが。
2011-11-15 23:31:35
入力時間 / 11:48
情報の電子化やインターネットの普及により各個人のもつ情報量の格差がどんどん開いていくよ!というのがデジタルディバイドです。カッコイイですよねデジタルディバイドって言葉。
いままさにそんな感じの要因のもとウォール街では熱いデモが行われているところですが、これは何もアメリカだけの話じゃありません。日本のIT業界でもデジタルディバイドは着々と進行していたりするんですよね。
ウォール街デモは「1%の人間が富を独占している」というちょっと微妙な動機らしいんですが、これはむしろ富ではなく情報と言い換えてもいいと私は思う。情報というか知識というか。インターネットによる情報爆発以後、人間は二種類に分かれてしまったと思うのだ。「調べる人間」と「調べない人間」に。
これが何を意味するかというと、知ってる人はスゴイ知ってるけど、知らない人は全然知らないという知識格差。ようは個人能力の差がどんどん開いていると思うのよね。Web系やプログラム系の企業でもできる人とできない人の差って結構幅がデカいと思うのです。
ひとりのマンパワーで持ってる企業も実際少なくないですよね。IT産業では特にそれが顕著だと思う。つまり「個人の能力=企業の能力」という昔では考えられなかったような企業が多くあるということ。そうなると企業自体は存在価値をいずれ失っていくということになる。
個人の能力格差が開けば当然それは所得格差にフィードバックする。日本がアメリカのように貧富の差が拡大しない要因のひとつとして年功序列という目に見えないシステムがまだうっすらと残っているからだろう。それでも若い企業をはじめとして、今後もっとこの流れはより顕著に拡大していくと私は思うのだ。
しかし、私はこれが正常な流れだと信じている。努力している人間は評価されるべきだし、努力しない人間を評価する必要はない。インターネットという開かれた情報資源がある現代において、デジタルディバイドはもはや環境の問題ではなく、意識の問題だと言える。
小さい頃、「わからないことはすぐ辞書を引け」と誰かに教えられたが、それはやはり基本ですよね。
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