布団と人生と死と
人生とは布団のようなものだと考える。
2011-10-18 08:06:06
入力時間 / 07:00
この時期になると布団から出たくない。外界から布団一枚で遮られる寒さ。暖かく出難い。
人生とは布団のようなものだと私は考えている。布団から出ることは即ち死を意味する。
私は無神論者なので死を決して恐れない。もちろん実際に相対したらその限りでは無いことは言うまでもないが、少なくとも平時において死を恐れることはない。それは進んで死を望むという事ではないが。
死とは、この暖かい温もりに満たされた布団から出るようなものだと考える。
布団から出ることに恐怖を感じる人は居ないが、誰もがその温もりから出る事を名残惜しいと感じるはずだ。
死とはつまり、その温もりから解き放たれる事であり、その温もりとの決別を意味すると考える。
寒い日の朝のように、それはとてもとても名残惜しいものだ。いつまでもその中に居たいと誰もが思うはずだ。
私は布団が大好きだ。この温もりの中にいつまでも包まれていたいと思う。
しかし、布団から出ないと駄目ですよね。いくら無職だからと言っても。
あぁ。今日もめんどくさいけど布団から出て仕事をしよう。
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