和田憲幸のブログ

札幌市南区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(40歳)のブログです。

ガラパゴス

シャープのガラパゴスが販売終了したようです。事業は継続するとの事ですが。

2011-09-15 13:13:22
入力時間 / 12:05

まぁ100人いたら100人がこの未来を予見していたと思いますが、大企業ってのは馬鹿ですよねぇ。iPad元年に各社こぞって電子ブックリーダーを発売しましたが、なにせiPadより高い上に性能とOSがお粗末なものですから、この結果は当然と言えるでしょう。

著作権や利権にとても敏感な日本がガラパゴス諸島と同様に外界と隔絶して異なった進化を遂げたのは必然と言えるかもしれない。商圏としてみた時の日本はやはり海外から見ると異様なためだ。パソコン(PC-98)しかり、ガラケーしかり、ゲームしかり、日本の市場では日本国民が求めるものを企業が提供するという図式。そのため、多くのユーザに受け入れられる事を想定し、機能過多による機能不全になりがち。

転じて諸外国においてはメーカーがユーザに対して機能を提案するという図式が多いように感じる。どちらが良いという話ではない。ただ、どちらが正統な進化形態であるかは今の産業を牽引している企業が日本国内にない事を考えれば一目瞭然だろう。

それ故にWindowsの時、iPhoneの時、iPadの時などによく「黒船襲来」と言われてきた理由はそこにある。黒船とはつまり、日本人の知らない異なる価値観ということ。日本の企業はユーザに沿った価値観は提供できても、ユーザが体験したことのない価値観を提供するのが苦手なのだ。

いま中国や韓国のパクリ文化が非難されているが、なんのことはない日本も数十年前まではパクリ文化の宝庫だった。戦後から高度経済成長期にかけて、日本は成長するためにあらゆる諸外国の文化をパクってきた。しかも本家を上回る品質で。日本はパクッたものを高品質に仕上げる能力はどの国にも負けることは無いだろう。

しかし、その行為によってイノベーションがもたらされることはない。日本はいま岐路に立たされているのだ。先進国として、この先世界を牽引できる一流国家になるのか、はたまた模造品を国内に向けてつくるだけの三流国家になるのかという岐路に。

日本の国民性的に「新しいリスクのあること」よりも「リスクの少ないベター」を求める傾向が強い。でもそれじゃ革新をもたらすことは到底不可能だ。日本はいま、リスクを恐れずにこのガラパゴス諸島から船出をする時がきたんじゃないだろうか。

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