和田憲幸のブログ

私がオッサンになったせいなのか、それともモバイルやタブレットへのイノベーションが既に失われたためなのか、そこに刺激的興奮はもう感じられない。これは恐らく新型iPadのリリースであったとしても同様だろう。タブレットやスマートフォンは確かに「未来」だったけど、私にとってはすでに「現在」だし、もう少しで「過去」になることはわかっているからかもしれない。

でも、私がオッサーンになっている可能性も否定はできない。新しいものへの興奮って若さだと思うし。いや、でも違うな。新型パソコンが毎シーズンリリースされるたびに興奮するヤツはもう居まい。やはり人間は常に革新を求めていて、革新が失われれば熱量も当然失われると考えるのが妥当か。

では次は何が。現在のIT業界で次なるイノベーションを期待できるものと言えばやはり3Dプリンタだ。あとはやっぱりウェアラブルコンピューティング。特にウェアラブルコンピューティングはスマホやタブレットの代替と認識されがちだが、実は「スマホやタブレットを拡張する存在」だったりする。つまりモバイルはまだ飛躍の一手を残している事になる。

パソコンが生まれて30年。インターネットが生まれて20年。IT業界も円熟を迎えつつある。やはり刺激が薄れてきたなと感じる昨今。やっぱりオッサンになったのかな。でも、そうやって考えると濃い時代に生まれたんだなとしみじみ思う。

本当にいい時代に私は生まれたんだな。しあわせ。