和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

Amazonとシャープの違い

AmazonからKindle Fireが発表されましたね。さすがアマソンは賢い。

2011-09-29 14:03:40
入力時間 / 05:06

残念な点を上げるとOSがAndroidだということだけど、Amazonが目指すところを考えれば仕方の無いことなのかもしれない。妥当な選択と言え無くもないから許してあげよう。

Kindle Fireは199ドル(1万5千円ちょっと)だ。驚くほど安い。これは中国製のなんちゃってタブレットよりも安いのだ。びっくりですよね。iPadの半額です。というか、なぜ今まで他の企業がこういう製品をプロデュースできなかったのか理解に苦しむ点も多い。シャープ ガラパゴスしかりSONY Readerしかり。

目的の違い

いままで発売されてきたAndroidタブレットはどれもiPadに負けじと機能面や拡張性をプッシュしてきた。そして結果的にはコストパフォーマンスが悪くなり、各社こぞって自滅の一途を辿ってきたわけだ。誰もiPadより高い金額をだしてiPadに劣るものは買いたくない。とても自然な理屈だ。

しかしAmazonは違う。カメラ機能などの付加価値の全てを取り除き、必要最低限の機能だけを詰め込み消費者(アーリーアダプター以外)にとって「1枚目のタブレット」「iPadを持ってる人の2枚目」を意識した価格帯で攻めてきたわけだ。これは賢明な選択だ。

もちろんそれだけじゃない。Amazonがこれだけの価格を実現できたのはAmazonという大きな販路を自社が持っているからということにも当然関係する。そう考えると小売業というのはひとつの転換期に差し掛かってるのかもしれない。

GALAPAGOSとSONY Readerの自滅が記憶に新しい中で、Amazon Kindle Fireの存在はひときわ輝いてみえる。これは「タブレット」というバズワードに決して翻弄されること無く、市場をしっかりと見据えたAmazonの賢いひとつの戦略のもたらした賜だといえよう。信念の無い便乗ビジネスはやっぱりうまくいかないもんだね。

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