和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

テクノロジーの変遷

本日、アップルのイベントがありましてちょっと時の流れが見えました。

2010-09-02 03:22:11
入力時間 / 19:29

まさかiPod nanoにiOSを搭載するとはびっくりだ。Apple TVやiPod Touchのバージョンアップなど、ほぼ予想されていた発表を踏襲するカタチだったのだが、とても驚いたことがひとつ。それはAppleのリアルタイムストリーミングの鮮明さだ。

敬虔なアップル信者の皆さんなら一度は基調講演のリアルタイムストリーミングを見たことがあるはずだ。過去、アップルの行ったリアルタイムストリーミングはお世辞にも品質が高いものではなかった。ブロックノイズだらけで、回線もすぐ途絶する。ぶら下がってる数が桁違いだからまともに見ることができなかった。

しかし、本日のリアルタイムストリーミングは本当にスゴい。720p程度の画質で実にスムーズなリアルタイムストリーミングなのである。恐らくはそれを見ている何万人、何十万人というMacユーザたちにも同様に映っているのかと思うと時の流れを感じました。

私がインターネットをはじめたのは1990年代後半。パソコンを起動してもインターネットには繋がっていない。ダイヤルアップ接続から接続をすると、PCから電話をかけて1分後くらいにようやくインターネットに接続される。接続中はテレホタイムを除いて電話代がかかるから、あまり長時間は使えなかった。しかもインターネット中は電話中になっちゃうしね。

当時はエロ画像1枚開くのにも多くの時間が掛かったなぁ。限られた時間の中でICQでチャットしたり、アングラサイトを見たりしたっけなぁ。つたない知識と技術でホームページを公開したりもした。昔は自分がつくったものを世界に向けて発信できる。それだけでスゴかった。

それから時は流れ、ブロードバンドが普及した今では世界の情報をリアルタイムで得ることができるようになった。それはテキストのみならず音声や映像までも。黎明期からインターネットをやってる人にとってはちょっと感慨深いですよね。

でもインターネットの本質は今も昔も決して変わっていないと私は思う。ICQがSkypeになったり、NetscapeがChromeになったり、ポストペットがThunderbirdになったり、無数に分散していた掲示板がFacebookになっただけで、世界規模の情報の共有化というインターネットの本質は今も昔も変わっていない。

やっぱりインターネットは情報共有のためのプラットフォームでありコミュニケーションのメソッドなんだ。テクノロジーがどれだけ進化してもトレンドがどれだけ移り変わっても、その根幹はきっと変わらないんだろうな。

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