一対多と多対一
制作者からみたクライアント。クライアントからみた制作者。
2010-02-18 18:23:57
入力時間 / 11:36
制作者にとってクライアントは多数の中の1です。しかしクライアントから見た場合はまったく逆で。という話。
これは何も制作業だけに限った話ではなく多くの商業ではこの関係が当てはまります。
一体多と多対一の構図。誰しもこの構図を忘れてしまうと誤った考えを持ってしまうもんです。
毎月毎月、飽きもせずに何個もホームページを作っているといつしか忘れてしまう感覚。クライアントが数あるクライアントのなかの1つに成り下がる感覚。実際そうなんですけどね。抱えてる案件は1つじゃない。数ある案件の中の1つに過ぎない。でもクライアントから見れば1つなんです。
仕事をこなせばこなすほど忘れてしまう初心。気持ちを入れる事。情熱を注ぐこと。いつしかそれらはルーティンワークとなり、日常業務になってしまう。でも本来であればひとつひとつの事案が特別でなければならない。しかし人は忙殺される日々の中でいつしかそれを忘れてしまうもの。
クライアントから見れば依頼している相手はひとつ。しかしながら前述の通り制作者からすれば数ある案件のうちのひとつ。この意識の温度差が成果物に大きな影を落とすことになるわけです。
どれだけ多くの案件を並行していようとも、それは言い訳にはならない。
ひとつひとつの事案に心を砕き、情熱を傾けなくてはならない。もちろんこれは理想論ですが。
クライアントによっては「数ある案件のうちのひとつである」という事実を受け止めてくれる懐の深い方々も多いですが、そこに乗っかってしまうことはプロとしてできない事ですよね。
お客様は誰かが特別なのではなく、すべてのお客様が同様に特別です。
これは私が接客業で学んだ多くのことのひとつです。
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