人はなぜ属したがるのか
人って何かに属するのが好きですよね。分類したがるというか。何らかのカテゴリに入りたがるというか。
2014-04-08 11:32:47
入力時間 / 10:09
「属したい」と本人に自覚があるかどうかはわからないが、何かに属したいと考えている人が多いような気がする。その最たる例がランク付けじゃないだろうか。自分が所属するランク、例えば勝ち組だったり負け組だったり、中流階級だったり上流階級だったり。そんなものはじめから無いのに、なぜかそういったモノに属したがる。なんでだ。
転じてユニークであることを嫌う人も少なくないと思う。人は本来ユニーク(唯一無二)であるはずなのに、なんとなくそれを善しとしない風潮が社会にはありますよね。なんでもっと人はユニークであろうとしないのか。そしてユニークを許容しないのか。
価値観は比較から算定されるものだから、その比較対象となるべきグループに所属しないと得られないものなのかもしれない。だから人は属するのかな。または属する事によって何らかの心理的平穏を手にしているのか。いや、その逆だろう。なにかに所属することで自分自身の視野を目一杯狭めているように感じるが。
何かに属することや比較することを強要するのはいつもマスメディアだ。もちろん、そうすることで社会や経済は回っているのだろうけれど、無為に属したり比較したりってのは幸福から自らを遠ざける行為だと思うんだけどねぇ。
何にも属さず、誰とも比較せずに生きられたらどんなに幸福なことだろう。
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