和田憲幸のブログ

確かに犯罪自慢をする大学生はアホだ。アホというかバカというか。しかし決して養護するわけじゃないが気持ちはちょっとわかる。言うなれば当人にとっては武勇伝なのだ。友達に「昨日、飲酒運転してさ～」と話すレベルで日記を書いている。そう。武勇伝武勇伝。でんでんででんでん。なのだ。

誰しもが若かりし頃、武勇伝にもなってねーような武勇伝を友人に話した事だろう。
それはきっとどんな人でもそういう経験があるはずだ。きっと誰もが通る道なのだと私は思う。

で、この手の事件が起こる度に「モラルなき大学生の今後が心配」とか「最近の若者はモラルがない」とか書かれるわけですがそれはハッキリ言ってナンセンスだ。若者はいつの時代も道徳心に欠ける。それは過去から未来永劫、普遍的と断言してもいい。記事を書いてる奴らに「お前らにはそういう時期が無かったのか」と問いたい。問い詰めたい。

もちろん飲酒運転を日記に書くような大学生はバカだ。でも多少仕方がない点も実際ある。それはIT（インフォメーションテクノロジー）への理解があまりに不足しているという１点に尽きる。ようは現代人においてもまだこの情報社会を十充分に受け入れきれていないのだ。それは年齢を問わずに。情報社会に振り回されているというか。

ぶっちゃけた話、私も高校生の頃にお酒を飲んだ。若い頃、飲酒運転をしたこともある。今ほど法律も厳しく無かったしね。決して褒められる事ではないし、それらを肯定するわけでは無いが、十年前と今とでは環境も法律もすべてがあまりに違うと言うこと。

記事を書いた奴らに言いたい。おまえらが若い頃、今のように膨大な情報にどんな場所からでもアクセスできて、どんな場所からでも気軽に情報を発信する手段がもしあったとしたら絶対に同じ過ちを繰り返さないと言えるのかと。これは時代の問題であって決していまの若者が過去と比べて致命的にモラルが低いとは到底私には思えないのだ。それなのに頭ごなしに「最近の若者は」と切り出す昨今の報道には疑問を感じる。

あえて言うならば「坊やだからさ・・・」って事ですよね。

今も昔も、そしてこれからも若者とは未成熟で馬鹿なものだ。我々大人がすることは頭ごなしに否定することではなく、馬鹿を”大人”へと昇華させることだと私は思う。いつの世も「最近の若者は」という考え方が消えることはないだろう。しかし、そう口にしようとしたとき考えて欲しい。自分も遠い昔、同様の「若者」だったことを。

そして1年以上前に類似した記事があったのでどうぞ。
大人の目線、子供の目線