表現は不自由
あいちトリエンナーレ2019で「表現の不自由展・その後」が中止されたそうです。検閲だ!表現の自由の侵害だ!との一部の人々が宣っているようですが・・・。
2019-08-05 21:24:32
入力時間 / 10:22
そもそも前提として表現も言論もそんなに自由じゃないですよね。それは国家とか政府とかそういった話ではなく、どちらも自由が約束される場所にはどうしたって制約があるもんです。
たとえば私が解放を体現するために全裸で街を歩いたらどうでしょう。まぁ捕まりますよねポリスメンに。電車内で猥雑な言葉を周囲に撒き散らしたらどうでしょう。まぁ捕まりますよね鉄道警察に。
日本以外でもそうだと思いますが、表現も言論も基本的には自由。ただそれが周囲の人間に不快な影響を与えるのであれば、法治国家としてそれは認められないというのは当たり前なんじゃないでしょうか。
どういった政治思想をもって「表現の不自由展・その後」を企画したかはわかりませんが、現在の日韓の状態を鑑みてあまり適した時節の企画と私は思えません。ましてや公金が投入されているのであれば尚の事。
これがどこか民間の画廊や展示場でやってるってなら話は別でしょう。どうぞ自由にやったらいいと私は思います。それこそ表現の自由ですからね。ただ公共性の高い祭典でこれをやるってのはまぁどうなんですかね。逆にアリな気もしてきましたが。
中止の判断は私はナシかなとも思います。なぜなら中止することで中止しない場合以上の耳目を集める事になるため。過激な政治思想をもった人たちにとってはむしろ耳目を集める事のほうがメリットが高いですしね。
まぁでもなんにせよ表現は基本的には不自由。だと私は思います。そしてそれは人が人と関わって生きていく上で避けて通れない不自由さだと私は思いますけどね。
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