エロ本と私
コンビニやイオン全店でエロ本の販売を中止するそうです。エロ本という文化と共に38年の永きに渡り生きてきた私としては哀しい。そしてそれは私の息子(あっちのじゃないよ)にとっても、悲しい話なんじゃないかって話。
2017-12-15 00:48:09
入力時間 / 27:15
エロ本。それは男の夢。エロ本。それは男の希望。ベッドの下、机の引き出しの下に隠すものであり、とどのつまりが宝だ。ワンピースで言うところのワンピースに相当する。ゴール・D・ロジャー曰く「この世のすべてをそこに置いてきた」ってのがつまり男にとってのエロ本です。
高架下の湿ったエロ本
小学生の頃、私が住んでいた町の高架下にはよくエロ本が落ちていた。湿気を帯びたその禍々しくも妖艶な存在感を示すエロ本は小学生にとって特別な「何か」だった。当たり前にみんな興味津々。しかし、率直に興味を示せば「エロい!」認定は避けられない。興奮を押し殺しつつ、いかに自然にエロ本を見るか、という駆け引きが繰り広げられていたことは言うに及ばないだろう。
小学生というエロ本を公に手に入れることができない立場の者にとって、落ちているエロ本って特別な存在でしたよね。もちろん持って帰ったり、熟読するようなことはしないんだけど、いけないことなのではないかという背徳感と、好奇心が入り混じったあの感覚は今でも忘れられません。
コンビニのエロ本
中高生くらいになるとコンビニにも普通に入るようになります(今時は小学生でも普通に入るのかな?)。そうするともちろん目につくのはエロ本コーナーですよね。見ない。見ないんだけども、見る。ちょっとだけ見る。みたいな。羞恥心と好奇心のせめぎあいですよね。
無論、興味はある!だが、周囲の目が気になる年頃。エロ本コーナーへの視線を友人に看破された日には屈辱的な仕打ちが待っていますからね。しかし、エロい!エロくない!でよくもあんな楽しかったもんだよなぁ中高生の頃って(笑)今考えるとスーパーどーでもいいけど、当時はすごい大事だったんだろうなぁ。
余談ですが、北海道のコンビニ、セイコーマートにはなぜか洋物のエロ本が一冊は必ず置いてます。経営者の趣向なんですかね。
そしてエロ本の購入へ
高校生も卒業に近づくと、私が生きた時代では未成年でもエロ本を買うことが難しくはなかった。年齢確認ボタンなんて無かったしね。可能な限り大人びた服装で、平静を装い買うのです。今考えれば未成年なのモロバレだったんだろうけれど、今から20年前は今ほどそういうことにうるさくなかったですからね。
もちろん家の近くのお店では買えないから、可能な限り遠くへ。遠くへ。友人が存在しない場所まで行きます。店員が女性の場合は断腸の思いで引き返します。
そうこうしてようやく手に入れることができたのがエロ本なのです。
エロ本を買った帰りにテンション上がりすぎて原付きで事故ったこともありました…。しかし、買ったのはエロ本。死ぬわけには行かなかった。血だらけで帰ったなぁエロ本握りしめて。
で、何が言いたいかっつーと
私の記憶にはエロ本に関連したいろんなエピソードがあって。コンビニでエロ本コーナーをちら見するようなドキドキとか、そういうのが無くなるんだなと思うとちょっぴり悲しいなと思いまして。
とはいえ、最近のエロ本は表紙が過激ですからね。ある意味ではエロ本業界自体が招いた事とも言えますが。昔のエロ本って今ほど過激ではなかったですよね表紙。
っつーことですごい駄文ですが、普段生活している上でエロ本を見かける機会が減るっつーのも、男児にとってどーかなーと思うのでした。
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