ネットにも真実はない
米大統領選に関連してGoogleニュースやFacebook、Redditなどがその在り方を問われていますね。この世界に蔓延する虚偽。IT業界はまさにこれから虚偽と戦っていかねばならない。
2016-11-28 05:33:08
入力時間 / 18:43
あまりにも日常的に嘘を垂れ流しますよねメディアって。かつて2chの創設者が「うそはうそであると見抜ける人でないと掲示板を使うのは難しい」と言ってましたが、これは何も掲示板に限った話ではなく人生全般にも当てはまる。
テレビや新聞がさも真実であるかのように嘘を垂れ流す時代において、個々人が真実にたどり着くことは決して容易ではない。しかも、多くの人にとって真実か否かはさほど重要な尺度ではないようだ。
悪貨が良貨を駆逐するという言葉があるが、刺激的で脚色の強い嘘のニュースを多くの人々が好み・望む世の中において、無色透明で刺激の少ない真実のニュースは底深くに埋もれてしまうだろう。
下衆で程度の低い週刊誌やスポーツ新聞がいまも滅んでいないということは、つまりそういった需要が悲しいことに現代社会においても存在するということ。
子育てに関してネットで調べ物をするとま~テキトーな情報が膨大にでてきます。裏付けも根拠もなにもない情報をいけしゃあしゃあとさも真実であるかのように公開しているわけです。情報爆発以後の世界は、こういった情報とどう向き合っていくべきか、リテラシーを試される時代なのかもしれません。
ひとりひとりが十分な注意と警戒心をもって情報と向き合うことは難しいでしょう。ただ十分に理解して置きたいのはインターネットの中には現実社会と同様にわかりやすく提示される真実は無いということ。
情報を得た際に、それが虚偽であることを前提とすることは情報爆発以後の世界を生きる上で最も大切なことのひとつだと私は思います。
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