『一度やらせてみよう』的なノリ
いや~まさかアメリカ合衆国大統領がドナルド・トランプさんになっちゃいましたね。世界的にみんなびっくりしていると思います。しかし、日本も2009年に民主党政権やっちゃってますからね。他人事ではない。
2016-11-10 21:58:03
入力時間 / 15:30
麻生さんがかつて「ドイツは、ナチスに一度やらせてみよう、ということで政権を与えてしまった」(2008年談)というような話をした翌年、日本国民は「一度やらせてみよう」ということで民主党にやらせてみました。まぁ結果は散々たるものでしたが。
今回の米大統領選や記憶に新しいイギリスのEU離脱も「一度やらせてみよう」的なノリを感じるのは私だけではないはずです。そういった選択に至る経緯として考えられるのは日常生活における閉塞感が原因なんじゃないでしょうか。
なんかパッとしない。なんかうまくいかな。なんかモヤモヤっとする。そういった現状を打開したい、劇的に転換したいっ!一発逆転!みたいなね。アメリカ・イギリスの両国に言えることは「古き良き時代の強く誇り高い自国を取り戻そう」的な幻想。
試していいことと悪いことがある
これも麻生さんがいつぞや言ってた気がするけれど「試してみよう」でやっていいことと悪いことがあるんだよなぁ。恐らくEU離脱やトランプさん支持者たちのノリは前述の通り「一度やらせてみよう」的で結構軽いと思うんですよ。その感覚の甘さがすごく怖い。民主主義の悪い部分というか、投票するひとりひとりの責任感って薄いんですよね。いずれ責任も負担も自分に返ってくるのにね。
ということでトランプ・アメリカがどのように振る舞っていくか楽しく見守っていきたいものです。少なくとも鳩山由紀夫元首相や菅直人元首相よりは全然マシだと思いますけどね。
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