和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

困難や苦しみを取り除かない

子どもってかわいい。すごくかわいい。でも、だからこそ、誤解を恐れず言うならば子どもの困難や苦痛を親が率先して取り除くべきではない。と思う。

2016-06-01 07:01:17
入力時間 / 17:06

山中置き去りのニュースのタイミングでこの話題もどうかな~と思いますが面倒なんで書いちゃう。子どもって馬鹿みたいにかわいい。子どもが苦しんでいたり、困難にぶちあたっていたりすると絶対に手助けしたくなる。困難や苦痛を取り除いてやりたくなる。でもそれって多分親側のエゴですよね。という話をしたい。

どんな親でもそうだろうけど子どもが苦しんでいる姿なんて絶対に見たくない。できることであればいつも幸せそうに笑っていて欲しいもんだろう。しかし、人生はま~そうはうまくいかないもんで、親がサポートできている間であれば或いはそれも可能かもしれないが、親が死んだあとに苦しむように育ってしまったら意味が無いと思うのよね。

いい子に育てるのではなく、いい大人に育てる

どこで見たかは忘れたが日本は子どもを「いい子に育てる」きらいがあるという。転じて海外では「いい大人になるように育てる」らしい。どちらも似たような意味合いに感じるが、子どもに対してのスタンスとして「子ども」として見ているか「将来は大人」として見るかは大きく違うと思う。

私は昨今の子どもの教育がいささか過保護すぎやしないかと感じているが、この説明は非常にしっくりきた。「いい子に育てる」ってのは結局つまるところ親側のエゴの話なのだから。故に現代社会の親は過度に子どもの困難や苦痛を取り除く傾向にあるんじゃないかなと私は感じている。

困難や苦痛は経験値が多い

自身の人生を振り返って考えれば、私にとって最良の出来事は「父の会社が倒産したこと」「母が病気で長いこと入院したこと」だ。この2つの出来事は私を遥かにタフにしてくれた。決して望ましい出来事ではないかもしれないが、この出来事のおかげで私は成長できたという確信がある。

しんどい事、苦しいこと、辛いこと、痛いこと、なんでもそうだけど大概はそういった事の経験値は多いと私は信じている。平々凡々に生きていては得られないだけの経験値を私は幸運にも手にすることができた。

まぁだからといって子どもに同じ目にあって欲しいとは思っちゃいないけれど、なるべく苦痛や困難を無闇矢鱈と取り除くような馬鹿な親にはなりたくないなと考えている。

率先して苦痛や困難を与えようというわけではもちろん無いんだけれど、それでも適度に苦痛・困難・理不尽などなど人生の醍醐味を避けることなく受け止めて強い子になってほしいなと思っている。

ということで、んも~ホントにかわいいからできれば苦しんで欲しくはないけれど、親として成長の機会を奪うようなことはしないぞと心に誓ってみた。

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