AIで世界はどう変わるのか
アルファGOとプロ棋士セドルさんの第4戦、セドルさんが勝ちましたねぇ。一矢報いる事ができたというか、セドルさんホントスゴイ!
2016-03-14 03:49:40
入力時間 / 17:29
ということでコンピュータが人間に勝つのに10年かかると言われていた碁でグーグルのAlphaGOが3連勝しましたね。4戦目はセドルさんが一矢報いましたが、これってAlphaGOがとってもスゴいのであって、セドルさんが弱いわけじゃもちろんありません。
いま盛んにいろんなところで耳にするディープラーニング。ようはコンピュータに「なにか」を「教える」ための論理構造みたいなもので、AIの高度化が爆発的なスピードで成長しているわけです。
今までチェスや将棋などのコンピュータVSに関してはアルゴリズムの最適化もありますが、基本的には最も勝率の高い手を総当りで調べていき、何手先までを処理するか、という仕組みだったのですが、ディープラーニングによってより人間のように「学習する」という仕組みがコンピュータに実装されたわけです。
「記憶させる」のと「学習させる」のは全然異なるもので、記憶とは画一的な情報に過ぎませんが、ディープラーニングによりコンピュータは概念を理解できるようになるんです!これって超スゴイ!そして超こわい!
と、前置きが非常に長くなってしまいましたが、AIの高度化によって世界はどう変わっていくでしょうかね。という話。
投資家がいなくなる
すでに投資や金融などの多くの場でAIの導入が進んでいます。今は投資家・トレーダーの知識・経験・感覚によってやりとりされているものが、近い将来AIに代替されるんじゃないかなと。もちろんそのAIの土台を構築するのはエンジニアですけれど、将棋や碁と同じように人間がAIに勝てない市場はすぐそこまできてるんじゃないだろうか。
インターネットが変わる
AIの高度化によってもちろんインターネットも変わっていくでしょう。現状、サジェストやリコメンドに関しては統計的なものが用いられていますが、それもAIによってより最適なパーソナライズが行われるようになるんじゃないだろうか。Google検索などで一部実験的にAIが使われているみたいですしね。
消費者にとってはより簡単に、手軽に、情報を求める事ができるようになるんだろうなぁ。それこそユーザの趣味・趣向にあわせてWebアプリやサイトのページ構成・UIを自動的に返すようなシステムなんてのもひょっとしたらできるのかも。
自動●●が変わる
現状、自動運転は自動車くらいしかフォーカスされていませんが、様々な分野で自動化が用いられていくでしょう。どこかの国ではレントゲン写真をディープラーニングさせた結果、人間の医師よりも高い確率でガンを発見できたという実験結果も出てました。何かを診断したり判断したり、そういった今まで人間の「感覚的部分」に頼っていた分野はAI化が進むでしょうね。
ということで私は人工無能世代ですが、AIがここまで急速に高度化するなんて夢にも思いませんでした。カセットテープに合成音声で言葉を吹き込んでカーステレオでナイトライダーごっこをやっていた日が懐かしいです。
AIの台頭によって確かに職を奪われる人は多く生まれるでしょうけれど、AIによってまた新しい職能が生まれるのも事実。そしてAIを活用できれば今よりもっと面白いことができる時代になりそうで楽しみです。
私がいま一番AIを活用してディープラーニングさせたいのは自分かなぁ。自分がふたりいたら楽だからなー!
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