義務を果たせば権利は主張するまでもない
「義務を果たさず権利を主張する」なんてよく聞く言葉ですが、逆に「義務を果たしていれば権利は主張するまでもない」説を私は唱える者です。
2015-11-23 13:18:59
入力時間 / 10:44
世の中にはいますよね。いろいろと主張する人。まぁ私もそのうちのひとりなんですけど、権利を叫ぶ人の多くは義務を果たしていないと私は思うんです。むしろ義務を果たしていないから権利を主張せざるをえないというかね。負け犬の遠吠えみたいなもんで、弱い犬ほどなんとやらと。
昨今ニュースなんて見てても多いですよこの手の話題。なんちゃらハラスメントだ、生活保護だ、ブラック企業だブラックバイトだなんだかんだと。法律上、国民には様々な権利が与えられているわけですが、それは義務を果たしてはじめて与えられるものでもあるわけです。
世の中の大半を占める義務を果たしている人たちはおそらく権利を主張したりはしますまい。なぜなら義務を果たしている場合の多くは権利がしっかり担保されるような仕組みになっているからだ。権利を主張するまでもなく、それを享受していることだろう。
しかし、義務を果たさず権利を持たないものは権利がやっぱり欲しいのだろうなぁ。それが義務履行の先にある事だとわからぬのだから、義務を果たせぬのも無理からぬ事だ。
人間の生活も人生も幸福も、例えそれが法律で規定されているいないに関わらず、基本的には自立して求めるものだと私は思うんです。自分の足で歩みを進めるという大前提の基になんだかんだと社会は成り立っていると思うのですよ。
しかしながら、自分に人生も安全も安心も幸福も、誰かから与えてもらおうとする人が少なからず存在することも確かだろう。でもそういうもんって誰かから与えてもらうもんじゃないし、与えてもらったところで真の悦びは得られないと思うんだけどもなぁ。
インターネットの普及によって発信・発現・表現の場が進み、また時代が変わって様々な主義主張・権利を保証される世の中って、しっかり自分の足で立つことを学ばないと本当の幸せになれない世の中なんじゃないかなとちょっぴり思うのです。
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