日本ではなぜ漫画やゲームが軽視されるのか
ふと漫画ってスゴいなぁと思いましてね。絵が描ける上に物語を書ける必要があるのだから。
2015-06-23 09:49:37
入力時間 / 15:59
日本ではテレビゲームや漫画のような娯楽は「子供のもの」という扱いが強い気がします。「小説などの書籍を読むのが大人」というような意識もなんとな~くありますよね。電車などでいい歳のオッサンが週刊少年ジャンプとか読んでると「いい歳したオッサンが・・・」と思われるような風潮、なんとなくありませんか?
テレビゲームも同様で「大人がテレビゲームをやる」ということを蔑視するような風潮が日本には強いと思います。海外ではビール片手にFIFAをやるなんて大人のジョーシキ(偏見)なんですけどね。漫画もゲームも海外ではエンターテイメントのひとつと認識されていますが、日本では「子供用のエンターテイメント」と軽視されている気がして私はなりません。
そんな日本の風潮・意識の影響かどうかはわかりませんが、日本のゲーム産業は衰退の一途を辿っています。かつては「テレビゲーム大国日本」なんて言われていたのに今ではアメリカの後塵を拝している現状は説明するまでもないでしょう。このままではゲーム産業のみならず、漫画やアニメなどの娯楽産業も近い将来海外に取って代わられる日がくるかもしれません。
理由その1:抵抗感
ではなぜ日本では「ゲームや漫画が子供のもの」という意識になったのか。これはIT産業が諸外国とくらべて遅れていることと無関係ではないと私は思います。日本人って「新しいものへの抵抗感」がハンパない気がしませんかね。新しいものを受け入れないというか、受け入れるキャパシティが無いというか。さすがは鎖国していた国なだけある。オッサンがパソコンやスマートフォンを「理解したくない」ように、新しい娯楽の形を受容できなかった結果が「(大人の私は理解できないから)子供のもの」という意識を生んでいるのではないか。
理由その2:難しさの崇拝
漫画と小説でよく比較されるのが「漫画は絵があるから理解しやすく、小説は絵が無いから想像力が高くなる」というもの。確かにそれは一理ある。しかしそれは漫画や小説のひとつの側面でしかなく、読みやすい漫画を否定する材料にはならない。漫画も小説もジャンルは異なるが、物語があって訴求したい情報がある点ではなんらかわりはない。そして読みやすく理解しやすいことは欠点だけではないはずだ。
日本では根性論や精神論に代表されるように苦しいこと、辛いことを美徳とする意識が強い気がする。確かに小説を読むのは漫画を読むより敷居は高いが、だからといって漫画が子供向けのものであるという道理にはどうにもならない気がするんだけどな私は。
ということで日本人ってなんとも頑固で偏屈な一面ありますよね。そこが日本人のよい所でもあるのですが。私自身36歳にもなって漫画やテレビゲームが好きなので、そういった新しいエンターテイメントの形に対して寛容な日本社会になるといいなぁと思っています。
安倍さんじゃないけどレッテル貼りは人生をつまらなくしますよね!
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