ワタミの社長は概ね正しい
ワタミグループの創業者、渡邉美樹さん。ブラック企業社長の代名詞的な彼ですが、私は彼が言っていることは概ね正しいと思っている。
2015-03-30 13:29:03
入力時間 / 13:20
ブラック企業の社長と言ってすぐ思いつくのは渡邉美樹さんじゃないだろうか。「1日20時間働け」とか「働くことが喜び」とか、まぁ被雇用者が嫌いなワードをポンポン歯に衣着せずに言うもんだから反感も買うでしょう。しかし、私は渡邉美樹さんが言っていることは決して間違っているとは思えない。というか正しいことの方が多いだろう。
死ぬほど働け
この理屈、まったくもって間違っていない。「死ぬほど働く」ことは必ず自分の未来に良い結果をもたらすためだ。寝る時間、食う時間を惜しんで尽力すれば必ず成功につながる。ビジネス界のみならず、スポーツ界だって同じだろうが、成功している人はみんなそうやって努力している。だから成功者の言は耳に痛い。表現は違うが、王貞治も、アインシュタインも、本田宗一郎もみんなそう言っている。問題なのは「すべての人にこの成功の方程式が当てはまるわけではない」という点だが。
働くことが幸福
「働くことが幸福」というと宗教っぽいとかブラック企業っぽいと言われそうだが、私はそれは真理だと思う。「働けること」は兎角尊いものだ。「働ける」というのは「社会から必要とされる」ということと同義。それは社会性の動物である人間にとって間違いなく幸福のひとつだと私は思う。もちろん、働くことを幸福と考えられるか否かは個々人の裁量次第ではあるが、前述の「死ぬほど働く人種(ワーカーホリック)」の大部分は働くことが成長であり、成長することが幸福と感じているだろう。
ということで突然のワタミ擁護ですが、いまの世の中では渡邉さんとか堀江さんとか弱者目線ではない論者は基本的に叩かれる傾向があると私は思う。弱者の目線に立つことは大事だけれど、努力するしないと人間としての強弱はまったく別物。
努力をしない道を選択した人。それはその人の人生だから別にどうでもいい。しかし、努力をしない口実をアレコレ考えて他人を否定することは非建設的であるばかりか迷惑にほかならない。少なくとも働くことが幸福であるという人種は確かに存在するということも認める必要はあるのではないか。(渡邉さんは働くことを幸せと感じない人たちがいることを認めるべきではあるが)
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