和田憲幸のブログ

自由。摑みどころのないフワッとした言葉だ。大体のことは「表現の自由」と「自由の侵害」で片付けられる気がする。「表現の自由」って何なんでしょうかね。日本政府や日本の未来への憂慮を表現するために税金を払わないという自由は果たしてあるんだろうか。無いですよね。

自由ってなんでしょうか。wikipedia的には「他のものから拘束・支配を受けないで、自己自身の本性に従うこと」ってことだそうです。でもそうなるとそもそも何かに属した時点で自由ではないとも考えられます。なぜなら国には国の法律があり、自治体には自治体の条例があり、会社には会社の社則がある。それらの遵守を求められた時点ですでに本来の意味での自由ではないのかもしれない。

では国家に属さなければ自由になるのか。と言えばそういうわけでもないでしょう。動物は動物として生きるために様々な拘束や支配を自然界から受けているためだ。そう考えると、そもそも在命中に自由を得ることは難しいとも考えられるのではないだろうか。

つまり何が言いたいかと言うと「自由の侵害だ！」って叫ぶ人はそもそもが自由ではないと思うんだ。本当に自由な人はきっと自由を侵害されることがない。義務を果たさず権利を主張するってわけではないけれど、自由は与えられるものでも侵害されるものでもなく、自分自身が内面から確立するもんなんじゃないかなと私は思うんだけどもどうだろうか。