スマホにドキドキしなくなった日
いつになるだろうか。スマートフォンにドキドキしなくなったのは。もう結構昔の話だ。
2014-10-28 05:19:11
入力時間 / 12:45
スマートフォン。便利で賢いデバイスでありガジェットだ。日本では今から6年前の2008年にiPhoneがリリースされた。当時は「おサイフケータイじゃない」「ワンセグが見れない」「物理キーボードじゃない」などなど、馬鹿で浅識のメディアやジャーナリストから叩かれていた事を昨日のことのように思い出す。しかし今の日本ではついにフィーチャーフォンの契約数を上回った(販売台数はとっくにね)。
しかし、私にとってスマートフォンはもう終わった。というか終わっていた。私の中でのスマートフォンは2010年に発売したiPhone4で終わっていたのだ。これは加齢のせいか?否!いちギークとして普及帯にのったデバイスなぞ使うに値しない!なんなんだろうこの感覚は。天邪鬼なのかな?
スマートフォンは道具だ。私がスマートフォンにドキドキできたのは、そこに未来を感じたから。未来のコンピューティングのあり方を感じたからに他ならないだろう。誰もがユビキタスにコンピューティングの恩恵を享受できる世界を垣間見た時に私はドキドキしたのだろう。そして実際にもうそういう世界になった。だからもうスマートフォンにはきっとドキドキしない。例えiPhone7が出ようとも、iPhone8が出ようとも。
では次にドキドキするガジェットは何だろう?Appleウォッチ?Googleグラス?確かにウェアラブルの門戸は開いた。しかし、ウェアラブルは所詮スマートフォンの補助デバイスに過ぎない。そういう意味で、コンピューティングの世界はもう成熟してしまったのかもしれない。
コンピューティングのパラダイムシフト。次はいったいどのような形で訪れるのだろうか。
またコンピューティングの世界でドキドキできる日が来たら良いなと願わずにはいられない。
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