Googleと試行錯誤
Google Nexusの動画広告がいいな~と思って改めてみるともの凄い違和感が。
2013-11-21 02:17:59
入力時間 / 11:59
Google Nexusの動画広告。Nexusで小学生にダンスの教え方を学ぶために奔走する小学校の先生を描いたコミカルなプロモーションだ。小学校の先生が頑張っている様はなんとなく最初はグッときた。が、しかし最後に「先輩 お礼」で検索したときにものすごい違和感を感じた。これ、ネット依存過ぎね?と。いや、広告だけどさ。
今の時代は凄い。料理のレシピだって、効率的な筋トレの方法だって、なんだってGoogleで検索すれば「ほぼ答えに近いもの」が手に入る。ハミングバードアップデートからはよりそれが顕著になった。しかし、答えを返すGoogleに頼ることは果たして試行錯誤と言えるのか、または試行錯誤に繋がるのかという疑問が湧いた。もっと言うなら検索に頼っていて人間は成長できるのか?ということだ。
私の世代は「わからんことは辞書を引け」と言われる世代だが、辞書には端的な事実しか載っていない。しかしGoogleの検索結果がもたらす多くの情報は主観に彩られた多くの人の経験則だ。故にインターネットは強力であり、情報資産としての恩恵は計り知れない。
しかし、答えを安易に検索結果に求めることは創意工夫するために費やす労力や充実を欠如させてしまうのではないか。もちろん情報を調べて、レシピ通りに作った料理がすべて美味しいわけでもない、自分なりに再解釈するひともいるだろう。だが、twitterなどのSNSに跋扈する「元ソースを確認しないような輩」たちは果たしてそういった再構築の工程を踏むだろうか。
もう何年も前に「知識はクエリで憶える」という時代にすでに突入しているわけですが、情報が知識として容易に手に入る時代は人間にとって本当に幸福なのか不幸なのかと動画をみてちょっと感じた。
考えすぎかもしれないけれど「先輩 お礼」なんて検索は本当に蛇足だったような気がする。
お礼って気持ちだし、それは日常の中の機微から汲み取るべきことだと私は思ったから。
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