好きなことを仕事にするな
と、お師匠様に言われた事がある。その時、私はその言葉の意味が全くわからなかったが今頃になってジワジワとわかってきた。
2013-05-27 01:10:40
入力時間 / 11:05
好きなこととか趣味とか。自分が好むものを仕事にする。誰もが理想的だと思うでしょう。でも、それはそれで辛いことなんだなと34歳を眼前に捉えている私は痛感している。いや、後悔は無いよ。後悔はないけど「ちょっと身の丈に合ってないかな」と感じている。
では、なぜ「好きなこと」を仕事にしてはシンドイのか。あくまで私の見解ですが「退路を絶たれる」ためだと思う。これは伝わらないかもしれないけど、好きな事を仕事にすると、逃げ場がなくなる感じがするんだ。好きなことであると同時にそれが業務なの。意外とこれちょっとキツい。言い訳できないというか、好きなことで結果を出すって意外とシンドイんだな。割り切れないというか。
好きだからってこだわりと、その結果は乖離している場合が少なくない。でも好きだし、でも仕事だし。それはジレンマですよね。好きなことだから生業にしているはずなのに、いつの間にか苦しくなってる。仕舞いには「本当に好きなのか?」なんて弱気な時は考えちゃったりします。いや、好きなんだけどさ。
だから好きな事を生業とするには、それ相応の覚悟は必要だと私は思う。私にはもうコレしか無いし、やっぱり好きだし。ずっと添い遂げたいと思っているからいいけど、でもお師匠様が「好きな事は仕事にするな」って言ってくれた忠言は今さらだけど私の心にズシーンと刺さっています。
まぁなんのことはないただの私の弱音なわけですが。でも、本当に好きなことはお金とか社会とかのシガラミと無関係な所で純粋に楽しみたい!って気持ちはすごくあると思う。それを生業とすることで、そのことを純粋に捉えられなくなるって向きはあると思うしね。
もちろん好きな事をやってお金もらうなんて特権は、そういうシンドサの先にあるもんですから背負って然るべきだとは思いますけどね。どっちが良い悪いって話ではありませんけど、好きな事を生業にするってのはきっと、そういうことなんでしょうね。
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